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【ユーロドル】見通しとチャートポイントについて

”タカ派”のパウエル証言を受けて、米独長期金利の格差が再び拡大する可能性が出てきた。89日MAをブレイクしたユーロドルは1.05台の維持が焦点に。ユーロドルが1.05をもブレイクする場合、次に注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※目先の焦点と米ドル相場の見通しについてはこちらのレポートを参照
※ドル円(USDJPY)の見通しについてはこちらのレポートを参照


ユーロドルの見通しとテクニカルポイント

ユーロドル(EURUSD)はテクニカルの面で、ドル円(USDJPY)とは対照的な状況にある。一時は21日MAのブレイクに成功するも、1.07レベルの “レジスタンス転換” が鮮明となり、昨日はあっけなく反落した。しかも大陰線による反落で相場を下支えしてきた89日MA(1.0595レベル)をも難なく下方ブレイクする状況にある。さらに、MACDとモメンタムもユーロドルの地合いの弱さを示している。

これらテクニカルの状況を総合的に考えるならば、現在のユーロドルは、1.05の攻防を意識する局面にある。

短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)が今秋までに政策金利を4.0%まで引き上げることを織り込む動きが見られる。しかし、“タカ派”のパウエル証言を受けて昨日は米独の長期金利の格差縮小が止まった。こちらのレポートで取り上げたアメリカの雇用関連指標が総じて強い内容となれば、長期金利の格差は再び拡大傾向を辿る可能性が高い。よって、今のユーロドルの焦点は、“どの水準が新たなサポートポイントになるのか?”この点を見極めることにある。

今日以降、ユーロドルがリトレースメント61.8%の水準1.0532レベルを完全に下方ブレイクする場合は、1.05のトライを想定したい。“サポート転換” が確認されている1.05レベルで反発する場合は、上限1.07を想定したレンジ相場が続くと予想する。

一方、ユーロドルが1.05をあっさりと下方ブレイクする場合は、リトレースメント76.4%の水準1.0414レベルが次の焦点として浮上しよう。このテクニカルでの攻防は、1.04台維持を確認するための攻防でもある。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート TradingViewの日足チャート:22年11月~

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