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レンジ相場の米金利 / レンジ相場の米金利 / 豪ドル/米ドル(AUDUSD)に注目

サマリー:米長期金利はレンジ相場へシフト。実質金利はマイナス幅が拡大傾向にある。米金利がレンジ相場を維持する限り、ドル円もその状況に陥る可能性あり。今日は米雇用統計に注目。ドル円と豪ドル/米ドルのチャートポイントについて。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

レンジ相場の米金利

今年の3月以降、米長期金利(以下米金利)は上限を1.7%、下限を1.5%としたレンジで上下に振れる展開となっている。この状況は景気回復の期待、他国との利回り格差(米国債の投資妙味)、そしてインフレの加速は一時的な現象との予測など、様々な思惑が入り乱れての結果と捉えることができる。

今後の米金利の展望については、時間軸で考える必要がある。

長期的には、米国内でワクチン供給が進んでいることで個人消費が拡大する可能性が高いこと、そして資源価格の上昇トレンドも考えるならば、米金利は1.7%の水準を突破する可能性が高いと筆者は考えている。

だが、先月以降、良好な指標データが確認されても米金利が上昇で反応しない状況となっていることを考えるならば、短期的には現在のレンジで右往左往するか、一時的に1.5%の水準をブレイクする展開を想定しておきたい。

後者の展開となる場合、米実質金利も低下トレンドを描くだろう。事実、米金利の上昇が抑制される一方、期待インフレ率が上昇していることで、実質金利のマイナス幅は拡大している。実質金利の低下は米ドル安の要因となろう。

米長期金利と実質金利のチャート

米長期金利と実質金利のチャート

米雇用統計とドル円の焦点

今日は4月米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数の市場予想は97.8万人。失業率は5.8%である。労働市場の改善は個人消費の拡大につながり、個人消費の拡大は米国経済の回復を促そう。よって、雇用統計が市場予想を上回る場合、ベースシナリオは『米金利の反発→米ドルの買戻し』である。

しかし上でも述べたとおり、先月から良好な指標データに対して米金利は上昇で反応しない傾向が続いている。このため良好な雇用統計の後に米ドル高となっても、一過性で終わる可能性を意識したい。

米金利がレンジ相場を維持する限り、ドル円(USDJPY)もその状況に陥る展開が予想される。今回の雇用統計が良好な結果となる場合は、レンジの上限を探ることになろう。

まずは、直近高値109.69で反落するかどうか?この点を確認したい。この水準をブレイクする場合は、4月の上旬に相場の戻りを抑制した109.95レベルの攻防となるかどうか?この点に注目したい。
109.69をブレイクしても109.95レベルで反落する場合、110円が新たなレンジの上限候補として浮上する。

一方、米金利の低下基調が続く場合は、米ドル安がドル円の上値を抑制しよう。良好な雇用統計でも米金利が低下する場合は『米ドル安vs円安』の戦いが予想される。
このケースでのドル円は、21日MAの攻防に注目したい。先月30日に21日EMAは相場をサポートした経緯がある。一方、今月3日の下落時には、21日SMAが相場をサポートした。

一方、米雇用統計が市場予想以下の場合は、最高値圏にある米株に調整の反落圧力が高まることで、典型的なリスク回避相場(株安/金利低下)となる展開を警戒したい。
このケースでのドル円は、米ドル安と円高の圧力により下落幅が拡大する展開が予想される。
テクニカル面では、21日MAのブレイクおよびフィボナッチ・プロジェクション38.2%の水準108.36レベル、および50.0%の水準107.94レベルまでの反落を想定しておきたい。

尚、市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサルは低下基調となっている。良好な雇用統計ならばこのトレンドが変化する可能性があるが、それが確認できるまではドル円の下落を意識しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

豪ドル/米ドル(AUDUSD)に注目

株高トレンドが続き、さらに資源価格も上昇している状況を考えるならば、豪ドル/米ドル(AUDUSD)は注目したい通貨ペアのひとつである。

豪ドル/米ドルは、テクニカル面でも面白い状況にある。

米株高の調整局面でも50日EMAでサポートされる展開が続いている。そして昨日の日足ローソク足は、長い下ヒゲ付きの陽線引け。フィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準(0.7828)をレジスタンスのラインと想定する場合、アセンディング・トライアングルを形成するかどうか?の局面にあると捉えることができる。
今回の米雇用統計が良好な結果となっても、米国市場が “株高のみの” リスク選好相場となる場合は、0.7828レベルを視野に豪ドル/米ドルの上昇を予想する。

一方、雇用統計の結果を受け米金利が反発するか、もしくは米株が下落する場合は、50日EMAの維持が焦点となろう。
このEMAを下方ブレイクする場合は、短期サポートラインの維持が次の焦点として浮上しよう。このラインは今日現在、0.7695前後で推移している。

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル/米ドルのチャート

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