米ドル安のトレンドに追随するドル円 / ユーロドルの焦点は1.23台の維持
今日のポイント:『米ドル安のトレンドが加速している。米金利が反発してもドル円は米ドル安のトレンドに追随する展開に。目先のチャートポイントは?ユーロドルの焦点は?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米ドル安のトレンドに追随するドル円
昨日の外為市場は、米国株式の上昇を背景に米ドル売り優勢の展開となった。
一方、昨日の米債市場では、米長期金利(以下では米金利)が0.96%台まで反発する局面が見られた。しかしドル円の反応は限定的だった。『米株高/米金利の反発』でもドル円が下値をトライする状況は、米ドル安の圧力がいかに高まっているかを示している。
予想変動率(1週間)の拡大が一服していることを考えるならば、ドル円は102円を一気にブレイクする可能性は低い。
だが、米金利の反発の影響を米ドル安のトレンドが相殺している現状を考えるならば、102円を視野に下落トレンドが続く展開を想定したい。
ドル円が続落する場合、まずは102.50-60レベルの攻防に注目したい。102.60は昨日の下落を止めた水準であり、102.50にはビッドが観測されている。102.50をも下方ブレイクする場合は、102.00を視野に下落幅の拡大を想定したい。
一方、102.50-60を維持する場合は、調整の反発を予想する。このケースでの焦点は、103.00を挟んで展開する短期レジスタンスラインの突破となろう。
このラインの突破に成功する場合は、103円台への上昇とフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準103.08の攻防が焦点となろう。
ドル円のチャート
ユーロドルの焦点は1.23台の維持
一方、対ユーロでも米ドル安のトレンドが続いている。昨年12月30日に1.23台へ到達して以降、連日で1.23前半へ上昇する局面が見られる。
しかし、いずれも1.23台の維持に成功することなく、反落する展開が続いている。よって、現在のユーロドルの焦点は1.23台の維持となろう。これに成功する場合は、さらに上値を目指すシグナルと想定したい。
ユーロドルの予想変動率(1週間)の上昇が一服し、リスクリバーサル(1週間)には大きな変動が見られない。これらの動向と米ドル安のトレンドが加速している状況も考えると、目先のユーロドルは1.23台へ到達はするが、1.24レベルを視野に上昇幅が拡大する可能性は低いと予想する。
一方、ユーロドルが反落する場合は、フィボナッチ・プロジェクションの各水準の攻防に注目したい。現状、23.6%の水準1.2289レベルでサポートされている。
プロジェクションの水準をすべて下方ブレイクする場合は、1.2250レベルの攻防が焦点として浮上しよう。昨日は、1.2250台で2度相場がサポートされた。
ユーロドルの動向(通貨オプション市場)
ユーロドルのチャート
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