ユーロドルの見通しとテクニカルポイント
今週のユーロドルは、連邦公開市場委員会(FOMC)の動向に大きく左右されるだろう。注目しておきたいテクニカルのポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点についてはこちらのレポートを参照してください
※ドル円の見通しについてはこちらのレポートを参照してください
上昇局面での焦点
今週のユーロドル(EURUSD)は、FOMCイベントを受けて上下に大きく振れる展開が予想される。
ドル円のレポートで述べたとおり、米欧は金融システム不安に対して迅速に対応している。この状況はユーロ相場のサポート要因である。
このタイミングでFOMC後の記者会見でパウエルFRB議長が政策の転換(早期の利下げや利上げの停止)を示唆すれば、ユーロドルは米ドル安にサポートされ上値を試すことが予想される。だが、“レジスタンス転換” が確認されている1.08レベルの突破に成功しない限り、ユーロドルの下落リスクを警戒する状況が続くだろう。
ユーロドルが1.08をトライするシグナルとして、1.075レベルの攻防に注目したい。50日MA(1.0725レベル)の上方ブレイクは、1.075をトライするシグナルと想定しておきたい。ユーロドルがこの水準を突破する場合は、1.08を視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。
FOMCイベントを受けて米ドル安が進行し、ユーロドルが1.08台へ上昇しかつその水準を維持する場合は、1.09のトライを想定しておきたい。テクニカルの面では、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.0910レベルの攻防が焦点となろう。
下落局面での焦点
一方、ユーロドルの下落局面では、サポートラインとして意識されている100日MA(1.0575レベル)の攻防が焦点となろう。この移動平均線の下方ブレイクは、1.05トライのシグナルと想定しておきたい。
ユーロドルのチャート
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