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ドル円とユーロ円の展望とチャートポイントについて

6月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げの長期化観測が高まった。目先の焦点は、FOMCの内容を精査した外為市場の反応となろう。ドル円とユーロ円の展望は?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※6月FOMC後の各市場の反応についてはこちらのレポートをご覧ください
※次回のレポート配信は、6月19日(月)となります


ドル円とユーロ円の展望とチャートポイントについて

ドル円の展望とチャートポイント

今日以降、各市場の参加者は今回のFOMCイベントの内容を精査するだろう。ゆえに、昨日の反応が続くとは限らない。

注目はやはり、米金利の動きとなろう。パウエルFRB議長はインフレ抑制重視の姿勢を維持し、あと幾分かの追加利上げの必要性に言及した。

そして政策金利の見通し(ドットチャート)では、0.25%の利上げをベースシナリオと想定する場合、年内にあと2回の利上げが示唆された(詳細はこちらのレポートを参照)。

インフレリスクと利上げの長期化が意識され米金利に再び上昇の圧力が高まれば、米ドルを買い戻す圧力も高まろう。米ドル買いは、ドル円(USDJPY)のサポート要因となろう。

今日以降、ドル円が上昇する場合は、IG為替レポートで何度も取り上げてきた140.50レベルおよび141.00レベルの突破が引き続き焦点となろう。

6月FOMCの精査を経て米金利が上昇し、かつ16日の日銀金融政策決定会合で植田日銀が金融緩和政策の維持を決定する場合は、141.00レベルを突破することが予想される。

この展開が確認される場合は、昨日のIG為替レポートで指摘した142.00レベルおよびフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準142.50レベルのトライを想定しておきたい。

一方、ドル円が反落する場合は、21日MA(今日現在139.50レベル)の攻防が引き続き焦点となろう。昨日の下落局面でもこの移動平均線で相場がサポートされた。この状況が続いていることも、ドル円の140.50-141.00トライの可能性を示唆している。

ドル円のチャート

ドル円のチャート Tradingviewの日足:年初来

ユーロ円の展望とチャートポイント

フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準152.07トライの可能性が高まる

14日の外為市場では円安優勢の展開が続いた。

この動向を受けてユーロ円(EURJPY)は、欧州中央銀行(ECB)理事会を前に5月2日の高値151.61レベルを突破してきた(下の日足チャートを参照)。

ラガルドECBが利上げ姿勢を維持し、かつ16日の日銀金融政策決定会合で現行の金融緩和政策の維持が決定される場合は、昨日のIG為替レポートで取り上げたフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準152.07レベルをトライする展開が予想される。

一方、今日のECBイベントでユーロ売りの圧力が高まる場合は、ユーロ円の反落を想定しておきたい。

ユーロ円の反落局面では、151.61レベルや151.00レベルがレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?この点を確認したい。これらの水準での ”サポート転換” が確認される場合、ユーロ円の152.07レベルをトライする可能性が高まるだろう。

ユーロ円のチャート:日足

ユーロ円のチャート:日足 Tradingviewの日足:4月下旬以降


ユーロ円のチャート:月足

ユーロ円のチャート:月足 Tradingviewの月足:2006年以降

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