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ユーロの反発は頭打ちか 円高圧力に根強さ ECB利下げは見通し不良

ユーロ円相場が161円台を記録。前週末から2円超のユーロ安となっている。ドル円相場での円高に加え、ECBの利下げ観測も背景になっている。

ユーロの反発は頭打ちか 円高圧力に根強さ ECB利下げは見通し不良 出所:Adobe Images

ユーロ円相場の反発に頭打ち感が出てきた。19日の東京市場では一時、1ユーロ=161円台を記録。16日の高値からは2円以上の円高ユーロ安水準となっており、 5日以降に進んだユーロ高の勢いが衰えている。最大の要因はドル円相場での円高圧力の根強さ。また、金融市場では、6月に利下げに踏み切った欧州中央銀行(ECB)が9月に追加利下げするとの観測が根強く、ユーロ安圧力として働いているようだ。ただ、ECB自身は今後の利下げについて明確な態度を示しておらず、ユーロ円相場の見通しは悪くなっている。

ユーロ円相場は161円台半ばまでユーロ安が進行

LSEGによると、ユーロ円相場(EUR/JPY)は19日の東京市場で一時、1ユーロ=161.52円をつけた。前週末16日の高値(163.85円)からは2.33円のユーロ安だ。ユーロ円相場は7月11日の史上最高値175.42円から8月5日の安値(154.41円)まで約21円のユーロ安が進んだ後、163円台後半まで反発していたが、勢いにブレーキがかかった。

ユーロ円相場の日足チャートと主な出来事の推移のグラフ

足元でのユーロ安を招いたのはドル円相場(USD/JPY)での円高圧力の根強さだ。19日のドル円相場は一時、1ドル=146.30円をつけ、16日の高値(149.34円)から2%超の円高が進行。一方、ユーロの対ドル相場(EUR/USD)の水準には大きな変化がなく、ユーロ円相場での円高として現れた。ドル円相場ではアメリカで15日に発表された7月小売売上高などの強さがドル高圧力となったが、日米金利差縮小観測は消えておらず、円高の流れは途切れていない。

ECBの9月利下げ見通しに強さ ラガルド氏は慎重姿勢

また、金融市場ではECBの利下げ見通しが強い。LSEGのデータによると、ECBが9月の理事会で利下げを決めることについて投資家の動向から算出される確率は、日本時間19日午後1時現在で93%。これを含めて年内に3回の利下げが行われることについても、60%程度の確率が見積もられている。米連邦準備制度理事会(FRB)も9月の利下げ開始が確実視されているが、ECBも同様のペースで利下げを進めれば、日本銀行が追加利上げを見据えているという特異性がユーロ円相場での円高ユーロ安圧力として働く可能性がある。

ただしECB自身は追加利下げの見通しを示すことには慎重だ。クリスティーヌ・ラガルド総裁は6月に4年9か月ぶりの利下げを決めた際、今後の利下げペースなどについて「極めて不確かだ」と言及。さらに7月18日の理事会で政策金利を据え置いた際も、ユーロ圏経済について「物価上昇減速の道筋には乗っているが、同時にユーロ圏内の物価上昇圧力は強い」と述べ、追加利下げは経済指標次第だとの見方を繰り返した。実際、7月31日に発表されたユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は総合指数の伸び率が前年同月比2.6%となり、6月の2.5%から加速。ロイターがまとめた市場予想の2.5%も上回った。

ユーロ圏の物価上昇率とECBの政策金利の推移のグラフ

このため今後、FRBの利下げが進む中でECBの利下げにもたつきがみられれば、ユーロが対ドルで上昇する可能性がある。この場合、ドル円相場で円高が進んだとしてもユーロ円相場での円高圧力は比較的小さくなりそうだ。FX市場の見通しは、米国で21日に公表される7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨やFRBのジェローム・パウエル議長が23日に行う講演などでも左右されることが考えれ、ユーロ円相場の値動きが大きくなることも想定される。


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