コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

円高見通し揺るがず 米国経済の強さに反応薄 ドル円144円台で推移

30日のドル円相場は144円台で推移。アメリカの成長率上方修正などの材料にも円安反応は続かなかった。日米金利差は3%割れが続いている。

円高見通し揺るがず 米国経済の強さに反応薄 ドル円144円台で推移 出所:Adobe Images

ドル円相場での円高見通しが揺らいでいない。30日の東京市場のドル円相場は1ドル=144円台後半で推移。前日にアメリカ経済の堅調さを感じさせる経済指標が出たにも関わらず、円安への動きは長続きしなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げが確実となる中、日米の長期金利(10年物国債利回り)差は3%ポイントを下回る状況が続き、円高の流れを裏付けているようだ。30日発表の7月の個人消費支出(PCE)物価指数でもFRBの利下げ見通しに変化が出なければ、円高圧力も続いていくことになりそうだ。

【関連記事】円高圧力、雇用統計で再上昇も アメリカ経済に弱さ 利下げ見通し深まる(2024年9月4日)

ドル円相場は144円台後半 前日から円高に振れる

ドル円相場(USD/JPY)は30日の東京市場で一時、1ドル=144.65円をつけた。前日のニューヨーク市場では145.55円をつける場面もあったが、改めて円高方向に動いている形だ。ドル円相場は7月3日の161.99円から8月5日の141.66円まで1か月で20円もの円高急進をみせたが、その後も円安方向への大きな揺れ戻しは起きていない。

ドル円相場の日足チャートと主な出来事のグラフ

29日のドル円相場が145円台まで円安に振れたのは米国経済の堅調さが示されたためだ。商務省が発表した2024年4-6月期GDPの改定値は実質成長率が前期比年率3.0%とされ、速報値の2.8%から上方修正された。個人消費が上振れたことなどが要因で、米国経済の強さを示している。また、同時に発表された4-6月期のPCE物価指数は食品とエネルギーを除いたコア指数で前期比年率2.8%となり、速報値の2.9%から下方修正され、経済の強さと物価上昇圧力の弱まりが両立された形だ。

アメリカの実質GDP成長率と項目別寄与度の推移のグラフ

また週次の失業保険関連統計でも波乱は起きなかった。労働省が発表した18-24日週の新規失業保険申請件数は23.1万件で、前週の23.3万件(改定値)から減少。市場予想の23.2万件も下回った。FRBが警戒している労働市場の悪化も表面化には至っていない。

アメリカの新規失業保険申請件数と失業率の推移のグラフ

FRBの利下げは年内3回見通し 0.5%幅の可能性も

ただ、それでもドル円相場で一方的な円安が起きないのは、FRBの利下げ局面入りが確実になっているからだ。ジェローム・パウエル議長は23日のワイオミング州ジャクソン・ホールでの講演で9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを事実上予告。LSEGのデータによると、日本時間30日午前11時現在、金融市場では12月FOMC後の段階では政策金利が4.321%まで下がる見通しになっている。現状の5.25-5.50%の水準から考えれば、9月、11月、12月に開かれる3回のFOMCのうち、2回は0.25%幅、1回は0.5%幅の利下げが行われることが想定されているといえる。

こうした中、日米の長期金利差は19日以降、3%ポイントを割り込む状態が続く。日本銀行の植田和男総裁は23日の国会答弁で利上げを見据える姿勢を崩さず、日本の長期金利は0.9%台まで再浮上してきた。ドル円相場でFRBの利下げと日銀の利上げが材料視されていることが円高要因である金利差縮小につながっているようだ。

日米の長期金利差とドル円相場の推移のグラフ

7月PCE物価指数が予想通りなら円高圧力継続か

ドル円相場の今後の見通しをめぐっては、米商務省が30日午前8時30分(日本時間30日午後9時30分)に発表する7月PCE物価指数が注目される。ロイターがまとめた市場予想によると、伸び率は総合指数で前年同期比2.6%、コア指数で2.7%となると見込まれ、いずれも6月よりも0.1%ポイント高くなる形だ。ただし予想通りの結果であればパウエル氏が予告した9月利下げの道筋が変わることはないとみられ、引き続き円高圧力が継続することになりそうだ。

アメリカのPCE物価指数の伸び率の推移のグラフ

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。