米金利にらみの展開が続く外為市場 / ドル円の展望
今日のポイント:『昨日の米ドル相場は金利との相関がみられず反発した。しかし、これからも米金利をにらんだ展開は続くと予想する。ドル円の展望とチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米金利にらみの展開が続く外為市場
13日の米長期金利(以下では米金利)は、1.07%まで低下する局面が見られた。しかし、この日の米ドル相場は金利の影響を受けることなく、先進国通貨に対して小幅に反発した。
昨日は米金利との相関性が見られなかった米ドル相場だが、引き続き金利をにらんだ展開が続くと予想する。
目先の米金利の焦点は、反発の限界がどの水準なのか?この点を見極めることにある。直近の動向を確認すると、1.19%の水準では米債買い意欲の強さがうかがえる。
景気の回復が意識され株高が続いていることを考えるならば、米金利が再び反発地合いとなる可能性がある。その時、上で述べた水準(1.19%レベル)で金利の上昇が抑制されるかどうか?この点を注視したい。米金利の反発局面では米ドル買いを想定したい。
一方、米金利が1%前後で上下に振れる展開が続くならば、株式の動向で米ドル相場のトレンドが左右されると予想する。
株高の局面で米金利の上昇が抑制されるならば、米ドル売り優勢の展開を想定したい。
一方、株安の局面で金利の低下が抑制されるならば、対豪ドルや新興国通貨を中心に米ドル買い優勢の展開を予想する。しかし後者のケースでは、円買いの圧力が米ドル買いの圧力を上回る展開を想定しておきたい。
米長期金利のチャート
ドル円の展望
本日のドル円も米金利をにらんだ展開を想定したい。
その米金利だが、現状1.19%の水準で抑制される可能性がある。よって、ドル円が上昇する場合の焦点は、短期レジスタンスラインの攻防で変わらず。このラインは今日現在104.40レベルで推移している。短期レジスタンスラインの突破に失敗し続ける限り、102円台への反落を警戒したい。
ドル円のリスクリバーサル(1週間)は、再び低下基調へ転じている。米ドル買いによる上昇は一時的な現象であり、トレンドの軸は未だ米ドル安にあることを示唆した動きと捉えたい。
一方、今日の下値の焦点は、昨日相場をサポートした103.50レベルの攻防となろう。この水準にはビッドが観測されいてる。
米金利が再び1%の水準を割り込む展開となれば、103.50の下方ブレイクおよび103.00トライを想定したい。
米金利の低下と米株安が同時に発生する場合は、103.00割れを警戒したい。
ドル円が102円台の攻防となる場合は、先週相場をサポートした102.60レベルを維持できるかどうか?この点に注目したい。
ドル円のチャート
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