外為市場はFOMC待ちムード / ドル円とポンドドルのチャートポイント
サマリー:『米金利は小幅に反発。外為市場はFOMC待ちのムード。ドル円とポンドドルの焦点は?上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
外為市場はFOMC待ちムード
米長期金利(以下米金利)は昨日、一時1.5%へ反発する局面が見られた。この動きを受けドル円(USDJPY)は、110.09レベルまで上昇した。しかし、直近高値110.33レベルをトライする勢いはなかった。また、他の主要な通貨ペアでのドル買いも限定的だった。
米連邦公開市場委員会(FOMC、15~16日)待ちの状況となっていることを考えるならば、今日の外為市場はレンジで売り買いが交錯する展開を予想する。
ドル円のチャートポイント
ドル円(USDJPY)は短期サポートラインに下支えされ、緩やか上昇トレンドにある。モメンタム(21日)も再びゼロラインを上回り、ドル円の地合いの強さを示唆する動きとなっている。米金利の低下圧力が後退している状況も考えるならば、今日のドル円も底堅い展開が予想される。
上値の焦点は、今月上旬にドル円の反発を抑制した110.30-35レベルで変わらず。この水準を突破する場合、110.55レベル(4/6高値)をトライする可能性が出てくる。このケースでは、110.30台の維持が焦点となろう。FOMC前にそれを達成する場合、FOMC以降のドル円は、さらに上値をトライする可能性があろう。
一方、米金利が再び低下する局面では、ドル円の反落を予想する。下値の焦点は短期サポートラインの攻防である。このラインは今日現在、109.38レベルで推移している。21日EMA(109.50レベル)のブレイクは、短期サポートラインをトライするシグナルと捉えたい。
サポートラインをも下方ブレイクする場合は、先週ドル円の下値をサポートし続けた109.20レベルのトライを予想する。
ドル円のチャート
ポンドドルのチャートポイント
ドル円(USDJPY)とは対照的に、ポンドドル(GBPUSD)はジリジリと上値の水準が切り下がる展開となっている。北アイルランドの問題をめぐり英国とEUの対立が鮮明となっていることに加えて、英国政府は6月21日に予定されていたロックダウンの緩和を4週間延期する方針を固めたとの報道がポンド相場を圧迫している。
また、テクニカル面では昨日、21日EMA(1.4125レベル)で上値が抑制された。モメンタム(21日)もゼロラインを下回る状況となっている。
これらの動向を考えるならば、ポンドドルは50日EMA(1.4044レベル)をトライする展開を想定しておきたい。昨日相場をサポートした1.4070レベルの下方ブレイクは、50日線をトライするシグナルと想定したい。
50日線をもブレイクする展開となれば、節目の1.40がレジスタンスポイントからサポートポイントへ転換しているかどうか?この点を確認する必要があろう。
一方、上値の焦点は21日EMAの突破となろう。2日連続で21日線がレジスタンスラインとして意識される場合は、上で述べたサポートポイントを視野に下落トレンドが続くシグナルと想定したい。
ポンドドルのチャート
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