米金利 1.7%の攻防が焦点として鮮明に / ポンドドルとドル円の焦点
サマリー:『米金利は1.7%の攻防が焦点として鮮明になってきた。今日は4月小売売上高と米金利の反応に注目。ポンドドルとドル円のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米金利 1.7%の攻防が焦点として鮮明に
13日の米国債券市場では、長期金利(以下米金利)が低下した。日足チャートを見ると、見事に1.7%の水準で上昇が抑制されていることがわかる。
この水準がレンジの上限として未だ意識されていることが確認できたことで、米金利の焦点は『1.7%の攻防』であることがはっきりした。
今日も米指標データが発表される。注目は4月小売売上高である。3月は1400ドルの個人向け直接給付や2月の寒波で経済活動が抑制されたことの反動で、前月比9.7%増となった。今回の予想値は同比1.0%増。
市場予想を上回る場合、堅調な個人消費が将来のインフレにつながるとの観測から米金利が上昇で反応する可能性がある。
1.7%へ向け再び金利が上昇する場合、外為市場では米ドル買いの展開を予想する。
一方、米指標データの内容に対して米金利が低下するか、もしくは反応が薄い場合は、対ユーロや英ポンドで米ドル安優勢の展開を予想する。
米金利の上昇が抑制される局面では、米株やコモディティ価格も上昇することが予想される。よって、対豪ドルや加ドルに対しても米ドル安優勢の展開を予想する。
また、後者のケースではブラジルレアルでも米ドル安となる可能性がある。3月のThe IBC-Br economic activity indexはマイナス1.59%と、市場予想のマイナス3.75%と比べ経済の低下幅が限定的となったことが判明。レアル買いが再び強まる場合、5.22レベルの攻防となるか?この点に注目したい。
米長期金利のチャート
ポンドドルの焦点
現在、テクニカルの面で面白い局面にあるのがポンドドル(GBPUSD)である。
日足チャートを確認すると、2月24日に上値を抑制した1.42がレジスタンスとして意識されていることがわかる。しかし、昨日は1.40で下値がサポートされ十字線が示現。レジスタンスラインからサポートラインへの転換を思わせるこの動きは、ポンドドルの地合いの強さの表れと考えられる。
ポンドドルの焦点は、1.40の維持と1.42の突破となろう。
今日の米指標データの内容に対して金利が低下するか反応が薄い場合は、ポンドドルの上値トライを予想する。このケースでは、3日連続で上値を抑制している1.4160レベルの攻防が焦点となろう。
ポンドドルがこのレベルを完全に突破する場合は、1.42を目指すシグナルと想定したい。
一方、米金利が1.7%へ向け再び上昇し、株式市場が売りで反応するケースでは1.40トライおよびブレイクを警戒したい。だが、1.39以下の攻防となっても、50日MAと短期サポートラインを維持する限り1.42を目指す状況が続こう。
尚、モメンタムは0.02レベルを超えると反落するパターンが見られる。1.40がレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?今日はこの点に注目したい。
ポンドドルのチャート
ドル円の焦点
米金利が1.5%~1.7%のレンジで推移する限り、ドル円(USDJPY)はレンジ相場の展開を予想する。
現在は、レンジの上限と下限を探る状況にある。上限の候補は、110.00と111.00である。フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準109.70レベルで再び上値が抑制されている状況を考えるならば、110.00がレンジの上限となるか?まずはこの点に注目したい。
一方、下値の焦点は50日MAの攻防となろう。直近の動向を確認すると、SMA(今日現在109.07レベル)、EMA(今日現在108.51レベル)はレジスタンスラインとしてもサポートラインとしても意識された経緯がある。108.30レベルの攻防を考えるならば、今はEMAの方がサポートラインとして意識されやすい状況にある。
ドル円のチャート
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