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市場は雇用統計待ち /ドル円、ポンドドル、ユーロドルの焦点

サマリー:『各市場は米雇用統計待ちのムード。今日のドル円、ポンドドル、ユーロドルは引き続きレンジ相場を予想。上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

市場は雇用統計待ち

2日の外為市場は、米ドルの売り買いが交錯する展開となった。

その米ドル相場は、長期金利(以下では米金利)に左右される状況が続いている。昨日の欧州タイムでは1.6%台を維持していた米金利だったが、NYタイムに入ると1.59%へと低下した。

一方、米国株市場では主要3指数が上昇するもその幅は限られた。各市場は5月の米雇用統計待ちのムードとなっている。


ドル円、ポンドドル、ユーロドルの焦点

・ドル円

今日のドル円(USDJPY)は上限を110.00前後下限を21日EMA(今日現在109.24レベル)としたレンジでの攻防を想定したい。

昨日のドル円は、110.00トライの途中で長い上ヒゲが示現し反落した(日足ローソク足)。5月28日も長い上ヒゲが示現し反落している。そして同月31日は109.96レベルで上値が抑制され陰線引け。110.00レベルでの売りの強さを突破するには、米金利の上昇が条件となろう。

一方、下値は21日EMAの維持で変わらず。このEMAを下方ブレイクしても米金利がこう着状態にある中では、109.00レベルで反転する展開を予想する。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ポンドドル

ドル円と同じく、レンジ相場にあるのがポンドドル(GBPUSD)である。ワクチン接種の進展と景気の早期回復期待を背景に上昇トレンドにあるポンドドルだが、現在は1.42前後で上値の重い展開となっている。5月の中旬以降、米実質金利(10年)の下げが止まったタイミングでポンドドルの上値が重くなり始めている状況を考えるならば、ポンドドルも米金利にらみの展開となっている。

明日の米雇用統計まで動きづらい状況にあることを考えるならば、今日のポンドドルは1.41-1.42をコアレンジとした売り買い交錯を予想する。MACDではデッドクロスが示現している。上値トライとなっても1.4200やレジスタンスポイントとして意識されている1.4220レベルで反落する展開を想定しておきたい。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

・ユーロドル

同じ欧州通貨のユーロドル(EURUSD)もポンドドルと同じく5月中旬以降、徐々に上値が重くなり始めている。米実質金利(10年)が下げ止まったタイミングで上値が重くなっていることを考えるならば、ユーロドルも米金利の動向次第で今後のトレンドが左右されるだろう。

ドル円やポンドドルと同じく、今日のユーロドルもレンジでの攻防を予想する。上限は1.2260レベル下限は1.2160レベルを想定。

1.2160台には21日EMA(今日現在1.2163レベル)が推移している。昨日は、このEMAで下値がサポートされ長い下ヒゲが示現した。今日の米指標データ(5月非ISM製造業景気指数 /新規失業保険申請件数)が総じて市場予想を上回り、米金利が反発する場合は、1.2160レベルのトライを予想する。

一方、米金利が低下しても、その幅は限定的となる可能性が高い。このケースでは、1.2260前後で反落する展開を予想する。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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