1.2%の攻防が続く米金利 / ドル円とユーロドルの焦点
今日のポイント:『米金利は1.2%の攻防となっている。この水準で金利の上昇が抑制され続けるのか?それとも突破するのか?この点がドル円とユーロドルのトレンドを左右しよう。今日のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
1.2%の攻防が続く米金利
週明けの米長期金利(以下では米金利)は、1.2%の水準へ到達する局面が見られた。この動きに連動して外為市場では米ドル買いが見られた。
しかしその後、米金利が低下すると米ドル相場もこの動きに連動し、一転して売り優勢の展開に。米実質金利(10年)の上昇幅も抑制されたことで、昨日の外為市場は米ドル安優勢の展開となった。
米金利の動向
ドル円の焦点
昨日のドル円は、米金利の上昇に連動して高値105.67まで上昇する局面が見られた。
しかし、上で述べたように『長期金利の低下→実質金利の上昇幅抑制』により105.20台へと反落した。
今月5日に105.70台で上値が抑制された経緯も考えるならば、105.70前後が戻り高値の候補として浮上しつつある。
今日のドル円も米金利にらみの展開となろう。
インフレ期待を背景に米金利が1.2%の水準を突破し、かつ実質金利もこの動きに連動する場合は105.70レベルの攻防を想定したい。米株高トレンドが続いていることを考えるならば、106円を視野に上昇幅が拡大する可能性がある。
一方、昨日と同じく長期金利と米実質金利の上昇幅が抑制される場合、ドル円は上値の重い展開が続こう。だが、米株をはじめとした世界の株高トレンドが崩れない限り、下値は限定的と予想する。
まずは105円台の維持に注目したい。104円台の攻防へシフトしても、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%もしくは50.0%の水準で反転する展開を予想する。1月下旬から2月上旬の動きを確認すると、これらリトレースメントのレベルで相場がサポートされた経緯がある。
ドル円のチャート
ユーロドルの焦点
ユーロドルは反発基調の維持を予想する。
市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)は引き続き上昇基調を維持している。1.2%の水準で米金利の上昇が抑制されていることも考えるならば、今日のユーロドルの焦点は、1.2100レベルで推移している21日MAをトライするかどうか?この点に注目したい。
一方、下値の焦点は、今月5日の安値1.1950で変わらず。この水準にはユーロ買いのオーダーが観測されている。1.1950を目指して反落するならば、その要因は米(実質)金利の上昇となろう。
ユーロドルのチャート
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