【ドル円 (USD/JPY)】今日の取引戦略
ドル円(USD/JPY)は10日線にサポートされ、151.00レベルを視野に底堅さを維持している。短期の売買を仕掛けるタイミングとチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・昨日の外為市場は米ドル安優勢も、ドル円は円安にサポートされた
・上値トライの局面では、151.00のブレイクが焦点となろう
・調整の反落局面では、10日線の維持が焦点となろう
・ドル円の取引戦略、売買のタイミングとチャートポイントについて
根強い円安のトレンド
26日の外為市場は、米ドル安優勢の展開となった。しかし、根強い円安トレンドにサポートされ、ドル円(USD/JPY)は小幅に上昇した(下のチャート、赤棒グラフを参照)。
米ドル相場の動向:2月26日
ドル円、今日の展望とチャートポイント
日足チャートで ドル円(USD/JPY)のトレンドを確認すると、151.00レベルを意識する状況が続いている。
米ドル安を受けても150.83レベルまで上昇した昨日の動向を考えるならば、上値トライを意識する状況にある。
しかし、151.00レベルでの売り圧力の強さ、そしてサポートラインとして意識されている10日線(今日現在150.30レベル)のトレンドが上昇から横ばいへ転じてる状況を考えるならば(下のチャート、緑ラインを参照)、本日は調整の反落を警戒しておきたい。
日足のストキャスティクスとRSIが短期的な相場の過熱感を示唆し、かつデッドクロスの状況にあることも反落相場を警戒する必要があることを示唆している(下のチャート、赤矢印を参照)。
ドル円のチャート:日足23年11月以降
本日、ドル円の変動要因として注目したいのが、こちらのIG為替レポートで取り上げた2月の米消費者信頼感指数である。
個人消費の先行指標として注目される消費者信頼感指数が市場予想を上回る場合は米景気の強さが意識され、「米金利の上昇→米ドル買い→ドル円の上昇」が予想される。
一方、消費者信頼感指数が予想を下回る場合は「米金利の低下→米ドル売り→ドル円の10日線トライ」を想定しておきたい。
米国 消費者信頼感指数の動向:月次23年以降
ドル円の取引戦略
ドル円の買い(米ドル買い・円売り)
本日、ドル円(USD/JPY)の買い(米ドル買い・円売り)を仕掛ける場合は、「反落→反発」の局面を狙いたい。
最初に注目したい水準は150.30前後である。上で取り上げた10日線は今日現在、150.30レベルで推移している(上の日足チャート、緑ラインを参照)。また、すぐ下の150.25レベルは直近高安の半値戻しの水準にあたる(下の1時間足チャートを参照)。
ドル円が150.25レベルを一気に下方ブレイクする場合は、150.00前後の攻防を意識したい。
150.12レベルはフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準にあたる。すぐ下は節目の150.00レベルで、先週22日の欧州時間に相場をサポートした経緯がある(下の1時間足チャートを参照)。
ドル円のチャート:1時間足2月20日以降
分足と時間足でストキャスティクスやRSIのトレンドを確認しながら、これらオシレーター指標が売られ過ぎの水準へ低下し、かつゴールデンクロスが確認される局面で、ドル円が上のサポート水準をトライする場合は、反発の可能性を意識した短期の買い(米ドル買い・円売り)を考えたい。
ドル円の売り(米ドル売り・円買い)
一方、ドル円(USD/JPY)の売り(米ドル売り・円買い)を仕掛ける水準として注目したいのが、150.70-80ゾーンである。
上の1時間足チャートを見ると、先週22日のNY時間以降、このゾーンで相場の上昇が止められている(上のチャート、赤ゾーンを参照)。
本日、ドル円が上昇する局面でも150.70-80ゾーンで上値が止められ、150.70レベルを再び下方ブレイクする場合は、短期の売りを考えたい。
一方、ドル円が150.80台を完全に突破する場合は、151.00レベルのトライを意識する展開となろう。この局面では、151.00前後で相場の上昇が止められるかどうか?まずはこの点を確認したい。
ドル円が151.00前後で反落し、再び150.70レベルの下方ブレイクが確認された後、短期の売りを考えたい。
なお、ドル円が151.00レベルを上方ブレイクし、かつ反落の局面で151.00レベルがサポートの水準として意識される状況が確認される場合は、短期の買い(米ドル買い・円売り)を考えたい。
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