決算プレビュー: アップル、フェイスブック、テスラ 27日発表
アップル、フェイスブック、テスラの3社が米国時間27日に業績を発表する。いずれも好決算が見込まれているこれらの企業の2020年10~12月期のハイライトをまとめた。なかでもアップルは売上高が四半期として初めて1000億ドルの大台を超えるかが注目される。
アップル<AAPL>、フェイスブック<FB>、テスラ<TSLA>の3社が米国時間27日に業績を発表する。いずれも好決算が見込まれているこれらの企業の2020年10~12月期のハイライトをまとめた。なかでもアップルは売上高が四半期として初めて1000億ドルの大台を超えるかが注目される。
アップル
毎年秋にスマートフォン「iPhone」の新機種を発売するアップルにとって、10~12月期はとりわけ重要な四半期だ。
コロナ禍のため5G対応型の最新機種「iPhone 12」の発売が例年より遅れたが、上位機種「iPhone 12 Pro」を中心に販売は好調という。10~12月期の同社売上高は四半期として初めて1000億ドルの大台を超えると予想されている。
在宅勤務・学習の普及で好調だったPC「Mac」やタブレット端末「iPad」も好業績に貢献したもようだ。
モルガン・スタンレーは21日付のリポートで、アップルの10~12月期の売上高を前年同期比18%増の1082億ドルと予想。1株あたり利益は1.5ドルを見込んでいる。10~12月期は製品とサービス全体で業績が良好との調査結果を得たという。
これに対し、市場予想の平均はそれぞれ1026億ドルと1.4ドル。
モルガンはアップルの目標株価を144ドルから152ドルに引き上げ、投資判断を「オーバーウェート(買い)」で継続。27日の決算発表前の買いを推奨した。
25日の米株式市場でアップルは前週末比3.85ドル(2.77%)高の142.92ドルで終えた。
フェイスブック
クリスマス商戦中のデジタル広告の強さに支えられ、フェイスブックも過去最高の業績を発表することが見込まれる。米連邦取引委員会(FTC)による反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いでの提訴は影響を及ぼしていないもよう。
FTCは過去の画像共有アプリ「インスタグラム」と通話アプリ「ワッツアップ」の買収を問題視しており、2社の分離を要求している。
市場はアクティブな広告主が1000万を超えたことやコロナ禍におけるデジタル経済の興隆が業績を支えたとみている。
さらに、インスタグラムにおける短尺動画サービス「Reels(リール)」の投入や、ショップ機能を搭載した「フェイスブックショップ」の提供も好材料という。
フェイスブックの10~12月期決算の市場予想の平均は売上高が262億ドル、1株あたり利益は3.15ドル。
25日の米株式市場で3.51ドル(1.28%)高の278.01ドルで引けた。
テスラ
テスラの決算で最も注目を集めそうなのが今後の電気自動車(EV)販売見通しだ。
テスラの20年のEV販売台数は前年比36%増の49万9550台。同社が目標に掲げていた50万台をほぼ達成した。
市場のテスラの販売台数予想は21年が84万台で22年が110万台。
テスラの目標株価を950ドルに設定しているウェドブッシュは、テスラの22年のEV販売台数が100万台を超え、20年代末までに500万台に到達する可能性があるとみている。
テスラの10~12月期決算の市場予想の平均は売上高が105億ドル、1株あたり利益は1.04ドル。
25日の米株式市場でテスラは34.16ドル(4.03%)高の880.80ドルで終えている。
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