米10年債利回りは今年2.25%も Wファーゴが予想
米国の長期金利は上昇継続が見込まれ、10年債利回りは年内に2.25%を付ける可能性がある。ウェルズ・ファーゴが予想した。
米国の長期金利は上昇継続が見込まれ、10年債利回りは年内に2.25%を付ける可能性がある。ウェルズ・ファーゴが予想した。
16日の米国債市場で10年債利回りは前日比0.02%高い1.62%で終えた。先週末には1.64%近くまで上昇し、昨年2月以来の高水準を付けている。
同行のマクロ戦略責任者は16日に米CNBCの番組で、政府の刺激策の規模は相当大きく、またワクチン接種もかなり浸透しているとし、これらはいずれも金利上昇につながると述べた。
米国では11日、新型コロナウイルスによる経済への打撃に対処するための1兆9000億ドルの追加経済対策法が成立した。ワクチンについては、5月1日までに成人の希望者全員に接種できる体制を整えている。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、金利上昇について差し迫った懸念を示すことはないと同行は予想した。FRBは16~17日の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開催している。
パウエル議長はこれまで金利の上昇に関して楽観的であったとし、FOMCでもこの姿勢を維持すると同行は予想。議長はむしろ、金利上昇を景気回復に対する信任票ととらえているとし、当面は金利上昇の抑制を試みることはないとみている。
議長はインフレ率が目標の2%を上回っても、当面は容認する構えにあると同行は予想しているという。
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