メキシコペソ堅調、海外からの送金が支え 対ドルで19.50ペソに上昇も
メキシコへの海外からの送金額が5月に過去最高を更新した。送金はメキシコペソを支えており、市場ではペソが1ドル=19.50ペソへと強含むとの見方がある。
メキシコへの海外からの送金額が5月に過去最高を更新した。送金はメキシコペソを支えており、市場ではペソが1ドル=19.50ペソへと強含むとの見方がある。
ペソは対円でもしっかりで推移しており、現地時間2日には一時5.62円台まで上昇。約1年4カ月ぶりの高値を付けた。
メキシコ銀行(中央銀行)が1日発表したところによると、海外からの5月の送金額は前年同月比31%増の45億1461万ドルとなった。米国からの送金が大半を占める。
INGは2日付のリポートで、大規模な米財政刺激策を背景に所得が増加した在米メキシコ人が稼いだドルを本国に送金していることと、メキシコ中銀が先月、予想外の利上げを実施したことがペソを支えていると指摘した。
中銀は6月24日開催の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げて4.25%すると発表。2018年12月以来、2年半ぶりに利上げを行った。中銀は直近2会合で金利を据え置いており、市場では再び金利を据え置くとの見方が多かった。
原油相場が高水準で推移していることも産油国通貨であるメキシコペソの強材料になっている。
足元では19.80ペソ付近で取引されている。INGはペソが目先、19.50ペソまで上昇する可能性もあるとしている。
ペソは対円では5.60円付近で推移している。
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