メキシコペソ強含む、5.4円台後半 インフレ高止まりで利上げ観測
25日の外国為替市場でメキシコペソが5.4円台後半で強含みとなっている。5月前半のインフレ率が中銀目標を引き続き上回ったことで、市場に利上げ観測が台頭した。ペソはこれより前、統領が中銀総裁を再任しない方針を示したことで下押されていた。
25日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が5.4円台後半で強含みとなっている。5月前半のインフレ率がメキシコ銀行(中央銀行)の目標を引き続き上回ったことで、市場に利上げ観測が台頭した。ペソはこれより前、メキシコ大統領が中銀総裁を再任しない方針を示したことで下押されていた。
メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が現地時間24日発表した5月前半の物価上昇率は前年同期比5.80%となり、中銀の目標上限である4%を大きく上回った。4月は6.08%上昇しており、インフレの高止まりがうかがえる。
これを受け、ペソは対円で5.4ペソ台前半から同後半へと浮上した。また、ペソの対ドル相場は1ドル=20ペソ付近から19ペソ台後半に地合いを引き締めた。
これに先立つ現地時間21日、同国のロペスオブラドール大統領がディアスデレオン中銀総裁を再任しない方針を表明した。総裁の任期は今年いっぱいで満了となる。
大統領は後任の具体名には言及していないが、倫理的な経済に好意を示すエコノミストになると述べている。中銀総裁は大統領が任命し、上院が承認する。
中銀は今月の金融政策決定会合で、政策金利を4.0%で据え置くことを決定。インフレ率が上昇している一方、コロナ禍で経済状況が厳しいことに配慮した。金利据え置きは2会合連続となる。
中銀は会合後の声明で、インフレ率3%の目標(中央値)に向けて管理していく必要があると明言。これを受け、市場では2019年8月から続いてきた利下げ局面が終了し、中銀は今後利上げに踏み切るとの見方が出ていた。
しかし、ディアスデレオン総裁の後退が決まり、利上げ観測は後退。市場ではペソが対主要通貨で下押される格好となっていた。
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