メキシコペソが5.50円、20年3月以来の高値 中銀が年内に引き締め開始との見方
14日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が5.50円付近まで上昇。20年3月以来、1年2カ月ぶりの高値を付けた。メキシコ中銀は13日に政策金利の据え置きを決定しており、年内に金融引き締め局面に入るとの観測が広がっている。
14日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が5.50円付近まで上昇。2020年3月以来、1年2カ月ぶりの高値を付けた。メキシコ銀行(中央銀行)は13日に政策金利の据え置きを決定しており、年内に金融引き締め局面に入るとの観測が広がっている。
日本時間午後2時半現在、ペソは5.50円をわずかに下回る水準で推移している。4月に入ってから、相場は5円台前半で上値を抑えられていた。
ペソは対ドルでは1ドル=20ペソの節目を超え、19ペソ台に浮上した。
メキシコ中銀は13日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を4.0%で据え置くことを全会一致で決めた。据え置きは2会合連続となる。
中銀は19年8月に利下げを開始。当時の水準は8.25%だった。今年2月の会合で昨年11月以来、3会合ぶりに0.25%の利下げを実施していた。
一方、足元でインフレ率が上昇しており、3月と4月の消費者物価指数(CPI)はエネルギーや農産品を除くコアで中銀の政策目標上限である前年同期比4%をいずれも上回った。
現地メディアは、金融緩和局面は終了し、中銀が年内に引き締め局面に入るとの見方を伝えている。次回会合は6月24日に予定されている。
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