メキシコペソが一時5.6円台、1年4カ月ぶり高値 中銀が予想外の利上げ
25日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が一時、5.62円付近まで上昇。1年4カ月ぶりの高値を付けた。メキシコ中央銀行が市場の予想に反して政策金利を引き上げたことがペソ買いの要因だった。
25日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が一時、5.62円付近まで上昇。20年2月末以来、1年4カ月ぶりの高値を付けた。メキシコ銀行（中央銀行）が市場の予想に反して政策金利を引き上げたことがペソ買いの要因だった。
ペソは対ドルでも上昇。1ドル＝20ペソの大台を突破し、19ペソ台後半で取引されている。
15日から2日にわたり開催された米連邦公開市場委員会（FOMC）の終了後に米早期利上げ観測が強まった結果、ペソは一時、対ドルで20.7ペソ付近まで下落した。対円でも5.3円付近まで売られていた。
メキシコ中銀は24日開催の金融政策決定会合で、政策金利を0.25％引き上げて4.25％すると発表。2018年12月以来、2年半ぶりに利上げを行った。
中銀は直近の2会合は金利を据え置いており、市場では今回も据え置きを予想する声が多かった。
中銀は声明で、インフレ見通しへの悪影響を回避するべく、金融政策のスタンスを強めることが必要だと表明した。
これに先立つ24日午前にメキシコ国立統計地理情報院（INEGI）が発表した6月前半の消費者物価指数は前年同月比6.02％の上昇となった。5月の同5.89％の上昇から伸びは一段と加速した。中銀は同4％を目標上限としている。
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