メキシコペソ・円が1カ月ぶり高値 原油高支えに
メキシコペソの対円相場が16日、約1カ月ぶりの高値を付けた。原油相場の上昇やドルの下落によりペソが押し上げられた。
16日の外国為替市場でメキシコペソの対円相場が約1カ月ぶりの高値を付けた。原油相場の上昇やドルの下落によりペソが押し上げられた。
今月に入り、下値を切り上げているペソは、日本時間の午前遅くに5.296円付近まで上昇した。1月中旬に付けたコロナ禍後の最高値の5.306円をとらえる距離にある。
ペソは対ドルでは19ペソ台後半で引き続きしっかりとなっている。
リスク選好ムードが広がるなか、ドルが対ユーロなどで売られた。
産油国通貨であるペソは、原油価格の上昇が支援材料。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物の期近の3月限は、16日のアジアでの時間外取引で1バレル=60ドル台で推移している。
バイデン米大統領が早期実現を目指す1.9兆ドル規模の経済対策によるメキシコへの波及効果の期待もまた、ペソを支えている。
メキシコ中銀、年内に追加利下げも
メキシコ銀行(中央銀行)は11日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%下げて4%にすると決定した。3会合ぶりの利下げで、金利は2016年6月以来の低い水準となった。
中銀はインフレの動向次第で年内に少なくともあと2回の利下げを実施する可能性があるとしており、先行き、ペソの上値を抑えるかもしれない。
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