アップルの1~3月期決算、予想上回るとの見方 半導体不足でも
アップル製品の生産に半導体不足の影響が及んでいると伝わるなか、21年1~3月期の同社の業績は市場予想を上回ると金融調査大手エバーコアISIは予想する。iPhoneとサービス部門の好調を理由に挙げた。
アップル<AAPL>製品の生産に半導体不足の影響が及んでいると伝わるなか、2021年1~3月期の同社の業績は市場予想を上回ると金融調査大手エバーコアISIは予想する。スマートフォン「iPhone」とサービス部門の好調を理由に挙げた。
14日の米株式市場でアップルは前日比2.40ドル(1.79%)安の132.03ドルで終えている。
アップルは28日に1~3月期決算を発表する。市場予想は売上高が770億ドルで1株あたり利益が0.98ドル。
エバーコアは14日付のリポートで、サプライチェーンの混乱が継続しているにもかかわらず、iPhoneとサービス部門の強さを背景にアップルは市場予想を上回る内容の1~3月期業績を発表するだろうとし、目標株価と投資判断をそれぞれ175ドルと「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。
半導体不足によりノートパソコン「MacBook」とタブレット端末「iPad」の一部に生産遅延が生じていると日本経済新聞が先週伝えたが、サプライチェーンの問題ではアップルは比較的保護された立場にあるとエバーコアは分析する。巨大な調達規模がその理由という。
また、アップルの主要パートナーで台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)が先月、部品不足により半導体の出荷を削減する方針を示したことについて、予想される削減幅は当初予定の10%に過ぎないとエバーコアは指摘した。フォックスコンは出荷削減の期間は明示しなかった。
アップストアが好調持続
一方、iPhoneの中国での出荷が1~2月に大幅に増加したとエバーコアは指摘。また1~3月期のアプリ配信システム「アップストア」の業績も大きく伸びたとの見方を示す。
サービス部門の1~3月期業績について、アップルは20年10~12月期から幾分減速すると従前に予想。それに対し、アップストアの勢いを考慮すれば、前期比で横ばいかそれ以上が見込まれるとエバーコアは指摘する。
サービス部門の10~12月期の売上高は前年同期比24%増だった。
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