シンバイオ、株価が年初から2.2倍に 抗がん液体製剤発売や東大医科研との共同研究で
28日の東京株式市場でシンバイオ製薬が大幅に続伸し、約1年2カ月ぶりの高値を付けた。抗がん剤の開発で東京大学医科学研究所と共同研究契約を締結したと発表したことが背景にある。
28日の東京株式市場でシンバイオ製薬<4582>が大幅に続伸し、約1年2カ月ぶりの高値を付けた。抗がん剤の開発で東京大学医科学研究所と共同研究契約を締結したと発表したことが背景にある。12日に抗がん液体製剤を発売して以来、株価は急伸しており、年初からの上昇幅は2.2倍を超える。
28日終値は前日比22円(2.69%)高の840円。一時、6.36%高の870円まで買われた。これは2019年11月以来の高値に相当する。
28日付のリリースによると、同社は抗がん剤として開発中のベンダムスチンとリゴセルチブの新規適応症の探索に関する共同研究契約を東大医科研と締結した。
ベンダムスチンは殺細胞性の抗腫瘍薬で、リゴセルチブはがん細胞を死滅させる新たな作用機序を持つ低分子抗がん剤。
共同研究で様々な腫瘍細胞等を用いてエピジェネティック制御の解析を行うことなどで、ベンダムスチン、リゴセルチブの従来認知されていた作用以外の薬理作用の検討、両化合物あるいは他の既存薬との組み合わせにより得られる薬理作用の解析を行うという。
抗がん液体製剤の発売
シンバイオの株価は、12日に悪性リンパ腫の治療で使用される抗がん剤「トレアキシン」の液体製剤タイプを発売して以来、大きく上げている。従来の粉末状のトレアキシンから切り替えが進むとの期待が背景にある。
同社はこれまでトレアキシンの販売をエーザイ<4523>に委託していたが、エーザイとの契約満了に伴い、自社販売に切り替えた。
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