Apple時価総額、22年に3兆ドル到達との見方 フォートナイト訴訟はリスク
アップルの時価総額は22年に3兆ドルに到達する可能性がある。ウェドブッシュが予想した。一方、米エピックゲームズがアップルのアプリ配信の手法が反競争的だとして訴えた裁判が目先のリスクになり得るとの見方を示した。
アップル<AAPL>の時価総額は2022年に3兆ドルに到達する可能性がある。ウェドブッシュが予想した。一方、人気ゲーム「フォートナイト」の開発元である米エピックゲームズが、アップルのアプリ配信の手法が反競争的だとして訴えた裁判が目先のリスクになり得るとの見方を示した。
8日の米株式市場でアップルは前日比0.84ドル(0.67%)高の126.74ドルで取引を終えた。同日の株価に基づく時価総額は2兆1100億ドルで、世界で最大。
アップルの時価総額は2018年に1兆ドルを突破し、昨年2兆ドル台に乗せた。
ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブス氏は8日に米CNBCで、アップルの時価総額が3兆ドルに到達する時期について、1年から1年半後と予想しているとし、同社のイノベーションや、サービス事業で進行しているスーパーサイクルを見れば、3兆ドルの時価総額は成長の1段階に過ぎないことが分かると語った。
同氏によると、アップルのソフトウェア・サービス事業の現在の価値は約1兆ドル。3兆ドルの時価総額を達成するには、同事業の価値を1兆5000億ドル程度にまで引き上げる必要があると述べた。
アイブス氏は4月下旬にアップルの目標株価を175ドルから185ドルに引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム(買い)」としている。
3兆ドル時価総額実現のリスク
一方、同氏によると、アップルの時価総額が3兆ドルに到達するのを妨げる可能性のあるリスクが複数存在する。
まずはエピックゲームズが20年8月にアップルを訴えた裁判だ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月出廷し、アップストア上でのフォートナイトの配信を停止したことについて、独占にはあたらないと主張した。
エピックによる提訴の直後にアップルも反訴している。
アイブス氏はまた、世界の規制当局による監視の強化にも言及した。欧州連合(EU)の欧州委員会は4月30日、音楽配信サービス企業がアップルの課金システムを利用するよう強制されており、競争がゆがめられているとの見解を表明している。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。