原油価格は22年半ばまで75~80ドルで推移へ、これより上は需要が減退—調査
北海ブレント原油価格は当面、高値圏で安定し、22年半ばまで1バレル=75~80ドルで取引されることが見込まれる。モルガン・スタンレーが予想した。価格がこのレンジ上限を突破すれば、需要が減退すると分析している。
北海ブレント原油価格は当面、高値圏で安定し、2022年半ばまで1バレル=75~80ドルで取引されることが見込まれる。モルガン・スタンレーが予想した。価格がこのレンジ上限を突破すれば、需要が減退すると分析している。
7月2日のインターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の9月限は前日比0.33ドル(0.44%)高の76.17ドルで取引を終えた。前日に中心限月として18年10月末以来、約2年8カ月ぶりの高値となる76.74ドルを付けていた。
モルガン・スタンレーのアナリストは米CNBCで、原油価格がどの水準まで上昇すれば需要を損うかを市場は探っているとし、同社はその水準を80ドル前後と分析していると述べた。
その上で、価格がこれを上回れば、需要は相当失われることが予想されるとし、22年半ばまで75~80ドルで取引されるとの見通しを示した。
一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国から成る「OPECプラス」は先週の会合で8月以降の協調減産を協議したが、5日に再協議すると発表。一部メディアは、アラブ首長国連邦(UAE)が協調減産の延長に難色を示していると伝えた。
それによると、UAEは22年4月までとした協調減産を22年末まで継続する案に異論を唱え、減産の基準となる原油生産の見直しを要求している。
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