セールスフォース、2~4月期決算は良好か スラック買収完了まで株価低迷との声も
セールスフォースが27日に21年2~4月期決算を発表する。好調な業績を見込む声が多い一方、スラックの買収手続きが完了するまで株価は低迷を余儀なくされるとの指摘もある。
顧客情報管理(CRM)ソフトウェア大手の米セールスフォース・ドットコム<CRM>が27日に2021年2~4月期決算を発表する。好調な業績を見込む声が多い一方、ビジネス対話アプリであるスラック・テクノロジーズ<WORK>の買収手続きが完了するまで株価は低迷を余儀なくされるとの指摘もある。
26日の米株式市場でセールスフォースは前日比1.99ドル(0.87%)高の229.68ドルで取引を終えた。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は今週発表したリポートで、2~4月期のセールスフォースの業績は力強かったと述べた。エンタープライズCRMを含む幅広い分野で、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の動きが加速しているという。向こう1年半、多くの企業がこの領域に投資を集中させると同氏は指摘した。
一方、セールスフォースが昨年12月に発表した277億ドル規模のスラックの買収に言及し、この案件により株価に暗雲(ダーク・クラウド)が垂れ込め、ペナルティー・ボックス(低迷した状態が続く様子)に押し込まれたと述べた。
もっとも、ソフトウェアの巨人であるマイクロソフトと肩を並べるには、スラックの買収は必要との見方を示した。
ウェドブッシュはセールスフォースの目標株価を300ドル、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」としている。
スラックの買収後、セールスフォースの株価は200~250ドルのレンジで推移している。株価は20年9月に一時284.50ドルまで買われた。
業績見通し
ファクトセットの調査では2~4月期業績の市場予想の平均は売上高が58億9000万ドルで、1株あたり利益は0.88ドル。
セールスフォースの自社見通しは売上高が58億8000万~58億9000万ドルで、1株あたり利益は0.88~0.89ドル。
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