メキシコペソ、対ドルで2カ月半ぶり安値 FOMC後に急落
外国為替市場でメキシコペソが対ドルで約2カ月半ぶりの安値付近で推移している。FOMCの結果公表後の米長期金利の上昇を受け、ペソ売り・ドル買いが優勢となった。ペソは対円でも約1カ月半ぶりの安値を付けた。
外国為替市場でメキシコペソの対ドル相場が約2カ月半ぶりの安値付近で推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表後の米長期金利の上昇を受け、ペソ売り・ドル買いが優勢となった。ペソは対円でも約1カ月半ぶりの安値を付けた。
15日から2日にわたり開催されたFOMC会合の終了後に発表された政策見通しでは、2023年に利上げが2回行われる可能性が示された。市場予想よりもタカ派的な内容を受け、米10年物国債の利回りが上昇した。
ペソは現地時間16日の朝方、1ドル=19ペソ台で取引される場面があったが、米金利の上昇を受けて売られる展開に。午後遅くに20.4ペソ台まで下落し、4月1日以来2カ月半ぶりの安値を付けた。
ペソは対円ではFOMC後に5.4円付近まで下落し、5月6日以来の安値を付けている。
これに先立ち、S&Pグローバル・レーティングは15日、メキシコの外貨建て長期債格付けを「BBB」、自国通貨建て長期債格付けを「BBB+」で据え置いた。見通しは「ネガティブ」で継続し、国営石油会社ペメックスの財務リスクを理由に挙げた。
メキシコで6日実施された下院議員を選ぶ中間選挙では、国営企業の保護を優先する政策を進めてきたロペスオブラドール大統領が率いる与党連合が議席数を減らしながらも過半数を確保した。
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