旭化成株が高い、吉野彰氏のノーベル化学賞受賞関連の買い
・旭化成、9日PTSで一時27%高
・授賞理由「リチウムイオン電池の開発」
10日前場の東京株式市場で旭化成<3407>が高い。2019年のノーベル化学賞を同社の吉野彰名誉フェローらが受賞したことで買いが優勢となっている。
午前10時14分現在、前日比8.5円(0.77%)高の1114円で取引されている。一時、前日比3.89%高の1148.5円を付けたが、その後株式相場全体が下げるなか、上げ幅を縮小した。
スウェーデン王立科学アカデミーが吉野氏のノーベル賞授賞を発表した9日夜、SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で旭化成は一時、東証終値を300円(27.1%)上回る1405.5円で取引が成立した。
ノーベル化学賞の授賞理由は「リチウムイオン電池の開発」。ほかにジョン・グッドイナフ米テキサス大学オースティン校教授、マイケル・スタンリー・ウィッティンガム米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校特別教授が受賞した。
スマートフォンややノートパソコン、電気自動車(EV)に搭載されているリチウムイオン電池の原型を吉野氏が1983年に作った。同氏は70年3月に京都大学工学部を卒業。72年3月に同大工学研究科の修士課程を修了し、同年4月に旭化成に入社した。
化学賞の受賞は10年の鈴木章、根岸英一両氏に続き8人目。日本人のノーベル賞受賞は計27人になった(受賞時に米国籍の2人を含む)。
リチウムイオン電池部材
吉野氏を名誉フェローに抱える旭化成は、リチウムイオン電池の主要部材であるセパレーター(絶縁材)で世界をリードしている。
一方、セパレーター製造では現在、東レも互角。東レ<3402>は高く始まった後、相場全体の流れに沿ってにマイナス圏に沈み、前日比4.1円(0.51%)安の805.9で推移している。
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