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注目のリチウムイオン電池関連の銘柄10選

昨年のリチウム市場の低迷は、2024年に新たな取引機会を生み出しています。ここでは、注目のリチウムイオン電池関連銘柄10選をご紹介します。本記事で紹介する銘柄は時価総額に基づいて選定されています。

lithium 出所:ブルームバーグ

リチウム株の低迷が取引機会を生み出す理由

リチウムはクリーンエネルギーへの転換の鍵を握る存在であり、ほとんどの電気自動車(EV)のバッテリーに使用されています。国際エネルギー機関(IEA)は、国際連合の気候変動目標を達成するために、2040年までにリチウム需要が40倍以上に増加すると予測しています。

長期的なリチウム価格の上昇は短期的な変動を伴い、2023年にはリチウム価格と関連株がともに暴落しました。その主な原因には、2022年のリチウム消費量の60%を占めるEVの売れ行きが低迷したことが挙げられます。リチウム業界は即座に軌道修正することができず、その結果、リチウムは供給過剰となりました。一方で、2022年から23年初めにかけては、供給不足が原因でリチウム価格は劇的に高騰しています。

EVの購入台数が大幅に増加しない限り、供給過剰は2024年以降も続く可能性があります。オーストラリアの産業科学資源省は12月に、「供給過剰が予想されるため、2025年までに、価格が2022から23年初頭のような高水準に戻ることはないだろう」と報告しています。

現状の難局を経て、リチウム株は新たな取引機会を生み出します。借入金利の低下や株価の下落によってEVがより購入しやすくなれば、EVの販売台数とリチウム価格が急上昇することが見込まれます。業界再編もまた、取引機会を生み出します。2023年の買収・合併(M&A)の流れは、今後も続く可能性があります。

注目のリチウムイオン電池関連銘柄10選

ここでは、2024年に注目のリチウムイオン電池関連の銘柄10選をご紹介します。(過去の値動きは、将来の株価動向を示すものではありません。)

  1. アルベマール(ALB.N)

  2. アルカジウム・リチウム(LTM.AX)

  3. IGO(IGO.AX)

  4. ガンフォンリチウム(1772.HK)

  5. ライオンタウン・リソーシズ(LTR.AX)

  6. リチウム・アメリカス(LAC.TO)

  7. ミネラル・リソーシズ(MIN.AX)

  8. ピルバラ・ミネラルズ(PLS.AX)

  9. ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM.N)

  10. 天斉リチウム(9696.HK)

アルベマールは時価総額147.9億ドルを誇る、世界で最も価値の高いリチウム会社です。チリのアタカマ塩湖からかん水を蒸発させる同社の利権は、2044年1月1日に失効します。

同社は、西オーストラリア州グリーンブッシュ鉱山からリチウム鉱石を採掘する合弁事業を天斉リチウム社およびIGO社と共同し、その49%を所有しています。また、ウォッジーナ鉱山でリチウムを採掘するミネラル・リソーシズ社との合弁事業にも50%出資しています。他にも、米国ノースカロライナ州、アルゼンチン、ヨルダンでもリチウム採掘権を有しています。

また、サウスカロライナ州に13億ドルをかけて工場を建設中であり、完成すれば年間240万台のEV製造に必要な水酸化リチウムを生産できると試算しています。

アルカジウム・リチウムは2024年1月に完了したオールケム社とリベント社の合併により設立されました。アルゼンチンでは、両社はわずか数マイルしか離れていない塩湖からリチウムを抽出し、カナダのケベック州では同地域に硬岩リチウム鉱山を所有しています。オールケムはオーストラリアにもリチウム鉱山を保有し、日本では豊田通商と共に水酸化リチウム工場を運営しています。

一方、リベントは1991年に、ソニーグループに最初の商業用リチウムイオン電池の原料を供給しました。同社はリチウム技術で80もの特許を取得しており、米国、英国、アルゼンチン、中国に工場を設けています。

IGOは、クリーンエネルギー産業用にニッケル、銅、コバルト、リチウムの精鉱を生産しています。採掘鉱区はすべて西オーストラリアにあります。

同社は天斉リチウム社との合併企業である、Tianqi Lithium Energy Australia(TLEA)の株式を49%保有しており、TLEAはグリーンブッシュ鉱山の51%の権益を有しています(残りの49%はアルベマールが保有)。TLEAはまた、電池用リチウムを生産するオーストラリア初の精製工場の全権利も保有しています。クウィナナ工場では、グリーンブッシュ鉱山で探鉱されたスポジュメンを水酸化リチウムに加工しています。

ガンフォンリチウムは、リチウムの抽出・加工からリチウム電池の製造・再利用まで、リチウム資源の流通サイクル全般を網羅しています。

同社は、ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ(SQM)に次ぐ世界第2位のリチウム加工企業であり、オーストラリア、アルゼンチン、メキシコ、マリ、アイルランド、中国のリチウム資源に関与しています。また、マリオン山でのリチウムプロジェクトを推進するミネラル・リソーシズとパートナーシップを結んでいるほか、ピルバラ・ミネラルズ社の筆頭株主でもあります。

ライオンタウン・リソーシズは、西オーストラリアのキャスリーンバレーで大規模なリチウム鉱床を開発しています。2024年の生産開始は第2四半期を予定しています。韓国発バッテリーメーカーのLGエナジーソリューションズや、自動車メーカーのテスラフォードが、この鉱山から生産される最初の5年分のリチウムを購入する契約を結んでいます。

アルベマールは2023年に同社の買収を試みたものの、ハンコック(Hancock Prospecting)社が19.9%の株式を取得して阻止しました。同社の株式保有比率は両社が未だに大部分を占めています。

リチウム・アメリカスは、2023年に設立された新規リチウム開発企業であり、カナダのバンクーバーに本社を構えています。死火山の火口に位置する、北米最大のリチウム鉱床として有名なサッカー・パスの開発に従事しています。

ゼネラルモーターズは、同社に6.5億ドルを出資することで合意しました。その対価として、2026年に生産開始が予定されている、サッカー・パスからの炭酸リチウムの10年間の独占権を同社に提供しました。

ミネラル・リソーシズは、西オーストラリア州で鉄鉱石とリチウムを採掘し、リチウム鉱石を水酸化リチウムに加工しています。同社は3つのリチウム鉱山と隣接する加工工場の権益を持っています。 その内訳として、アルベマールとの合弁事業であるウォッジーナ鉱山の50%、ガンフォンリチウムとの合弁事業であるマリオン鉱山の50%、そしてボールドヒル・プロジェクトの100%の権益を保有しています。

同社は現在、SQMとハンコックが買収を検討しているアズール・ミネラルズの13.56%の株式を保有しています。

ピルバラ・ミネラルズは、西オーストラリア州ピルバラ地域のピルガングーラ鉱山の開発に注力しています。また、同地域で2つの加工工場も運営しています。

ガンフォンリチウムは同社株を5.7%を所有して筆頭株主となっており、オーストラリア最大の年金基金であるオーストラリアンスーパーが僅差で続いて5.1%を保有しています。

SQMはチリの鉱山・化学会社であり、年間売上高世界一のリチウム生産会社です。同社の収益の多くは、アタカマ塩田から採掘されるミネラル豊富なかん水から成り立っています。かん水から炭酸リチウムを生産するのは、比較的安価かつ容易な方法とされています。

チリ政府は現在の契約が終了した後、同国のリチウム産業を国有化することを計画しており、同社のリース契約は2030年に満了します。2023年12月、同社とチリ国営銅公社のコデルコは、2025年から2060年までアタカマ塩湖でリチウムを共同開発することに合意しました。

同社はこのほか、オーストラリアでも事業を拡大しており、ピルバラ地域で重要なリチウム資源を発見したアズール・ミネラルズの株式をすでに19.4%保有しています。2023年12月、同社とハンコックは、アズール・ミネラルズの買収提案に合意しました。

同社の株主には株式の25.86%を保有する天斉リチウムが第2位に入っています。

中国発の天斉リチウムは、リチウムの採掘および加工において世界有数の企業です。同社はアタカマ塩湖を開発するSQMの株式を25.86%保有し、IGOとグリーンブッシュ鉱山で合弁会社を行うことで、世界最大級のリチウム資源の権益を2つ保有しています。また、中国国内にも鉱山と化学工場を複数所有しています。

これらの銘柄を取引するには

IG証券で口座を開設すれば、CFDで株式を簡単に取引することができます。

  1. 取引システムにログインし、個別株口座を選択します。
  2. 次に、取引したい銘柄名を検索し、取引チケット上で「買い」または「売り」を選択します。
  3. ロット数を選択し、「注文確定」で取引を確定します。

※詳しくは、株式CFDについてのページをご覧ください。または、コールセンターまでお問い合わせください。


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