ウーバー株が上場来安値 4~6月期は過去最大の赤字
・時間外でさらに下落
・採用を一部凍結
12日の米株市場でライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズ<UBER>が終値ベースで上場来安値を付けた。8日に発表した2019年4~6月期の最終損益が過去最大の赤字となったことを嫌気した売りが継続した。
12日のウーバーの終値は前週末比3.04ドル(7.59%)安の37ドル。これまでの安値は上場直後の5月13日に付けた37.10ドルだった。
その後の時間外取引ではさらに売られ、同日終値を0.13ドル(0.35%)下回る36.87ドルで終了した。
ウーバー株は決算を受けた8日の時間外取引で同日終値に比べ一時10%超売られており、また9日の取引では6.8%下落していた。
リフトとの競争激化
19年4~6月期の最終損益は、52億3600万ドル(約5550億円)の赤字(前年同期は8億7800万ドルの赤字)だった。業績が確認できる17年1~3月期以降では過去最大の赤字となる。
新規株式公開(IPO)に伴い従業員への株式報酬に関する費用39億ドルを計上したのが響いた。
売上高は前年同期比14%増の31億6600万ドルだった。同業の米リフト<LYFT>との競争が激しく、売上高の伸びは1年前の同53%から大幅に縮小した。
配車事業が2%増の23億4800万ドルにとどまる一方、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の売上高は72%増の5億9500万ドルと急伸した。
リフトが7日発表した19年4~6月期決算は、売上高が前年同期比72%増の8億6730万ドルとなり、ウーバーと対照的な伸びを示した。
採用凍結
米メディアが9日夜、ウーバーが採用を凍結したと発表したことも株価下落の一因とみられている。
ウーバーはその後、エンジニアとプロダクトマネジャーの職種の新規採用を停止していると一部メディアに明らかにした。自動運転車部門などの従業員は凍結に含まれていないという。
ウーバーは5月10日に米ニューヨーク証券取引所に上場。公開価格は45ドル。
筆頭株主はソフトバンクグループ<9984>で、トヨタ自動車<7203>も出資している。
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