原油先物が上昇、パイプライン停止でガソリン一時4%高
ニューヨーク原油先物相場が日本時間10日午前の取引で上昇している。米最大の石油パイプラインがサイバー攻撃で操業を停止したことで急伸したガソリン先物相場に追随した。
ニューヨーク原油先物相場が日本時間10日午前の取引で上昇している。米最大の石油パイプラインがサイバー攻撃で操業を停止したことで急伸したガソリン先物相場に追随した。ガソリンは一時、4%超上昇した。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月限は午前10時半現在、通常取引終値を0.75ドル(1.16%)上回る1バレル=65.65ドルで推移している。一時、1.31%高の65.75ドルまで上昇した。
ガソリン6月限は一時、4.24%高の1ガロン=2.217ドルを付けている。
サイバー攻撃を受けたのは米パイプライン最大手のコロニアル・パイプライン。現地時間7日にシステムの運用を全て停止した。同社は9日付の声明で、安全を確保し連邦規制を順守した上でのみ稼働を再開するとしたが、具体的な日程は明らかにしていない。
一部の米メディアは、過去の大型ハリケーンによるパイプライン稼働停止の時と同様に、今回も石油製品価格の上昇が起こり得るとの市場関係者や専門家の見方を伝えている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は現地時間9日、2017年に米南部に上陸したハリケーン「ハービー」による製油所の被災でコロニアル・パイプラインを通じた石油製品の輸送が2週間近く滞った際、ニューヨークハーバーのガソリンのスポット市場価格が25%超上昇した事実を紹介。この時は価格が低下するまでに1カ月近くを要している。
一方、ゴールドマン・サックスは9日付のリポートで、パイプラインに対する実際の被害は生じておらず、米東海岸の価格上昇は一時的なものになる可能性があるとの見方を示した。
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