豪ドルが0.80米ドルに再浮上との見方、6月までに 商品相場が支え
豪ドルの対米ドル相場は6月までに0.80米ドルに再浮上する可能性がある。コモンウェルス銀が予想した。商品相場が年間を通して強い基調を維持するとの見通しを理由に挙げている。
オーストラリアドルの対米ドル相場は6月までに0.80米ドルに再浮上する可能性がある。オーストラリア最大手行のコモンウェルス銀行(CBA)が予想した。商品相場が年間を通して強い基調を維持するとの見通しを理由に挙げた。
豪ドルの対米ドル相場は2月下旬に0.80米ドル付近まで上昇し、その後はじり安となっている。
日本時間午後4時現在は0.7610米ドル付近。豪ドルの対円相場は83.40円付近で推移している。
コモンウェルス銀はリポートで、豪ドルはファンダメンタルズに比べて過小評価されているとの見方を示す。
一方、コモンウェルス銀は豪ドルのリスクとして、中国の鉄鋼生産の削減計画を挙げている。中国政府は過剰生産を回避するため、2021年の粗鋼生産を20年の水準から減らす方針を2月に発表した。20年の中国の生産は10億5000万トンとなり、4年連続で過去最高を更新した。
鉄鋼の原料の鉄鉱石はオーストラリアの主要輸出品であり、豪政府は20年度(20年7月~21年6月)の鉄鉱石の輸出が1360億豪ドルになると想定している。これは19年度を31%上回る水準。最大の輸出先は中国だ。
鉄鉱石の価格は足元で9年ぶりの高値で推移する。
国境炭素税
また、国境調整措置が導入された場合も、豪ドルの上値は抑制され得るとコモンウェルス銀は指摘する。
国境炭素税とも呼ばれる同措置は、温暖化対策が不十分な国からの輸入品に価格を上乗せするもので、事実上の関税に等しい。間もなく多国間協議が始まる。
こうしたリスクの存在でもなお、豪ドルは米ドルに対し上昇する可能性が高いという。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。