原油価格は上昇継続へ 今夏に北海ブレント80ドルとゴールドマンが予想
北海ブレント原油は上昇を継続し、今夏に1バレル=80ドルを付ける可能性があるとゴールドマン・サックスがあらためて予想した。
北海ブレント原油は上昇を継続し、今夏に1バレル=80ドルを付ける可能性があるとゴールドマン・サックスがあらためて予想した。
10日のインターコンチネンタル取引所(ICE)で北海ブレント原油先物の期近の8月限は一時、72.93ドルまで上昇。2019年5月以来約2年ぶりの高値付けた。
ゴールドマンは3月に北海ブレント原油が今年7~9月期に80ドルを付ける可能性があると予想していた。
10日発表のリポートで、コロナワクチン接種の拡大で欧米間の移動が活発になりつつあるとし、過去1カ月間の世界需要を日量9650万バレルと推定。8月には同9900万バレルに増加すると予想した。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国から成る「OPECプラス」の上流部門、および製油の下流部門の双方に余剰能力が存在するものの、OPECプラスは需要の回復に遅れをとるとみているという。
さらに、イラン核開発を巡る協議の遅れも、同国産原油の国際市場への復帰の遅延につながり、価格の押し上げ要因になり得るという。
イランの原油輸出再開は秋以降になるとゴールドマンは予想しており、最近の一連のニュースは予想が正しいことを物語っているとみているという。
ゴールドマンはこれに先立ち、イラン核開発を巡り米国とイランが合意に達し、イラン産原油が国際市場に戻った場合でも、原油価格の上昇は続くとの見方を示している。
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