カナダドルは過大評価、上げ相場は最終局面との見方
カナダドルは最も過大評価された通貨であり、上げ相場は最終局面にあるとの見方をTDセキュリティーズが示した。高騰しているコモディティ相場が反落し、リフレトレードが落ち着けば、カナダドルは現在の勢いを失うとみている。
カナダドルは最も過大評価された通貨であり、上げ相場は最終局面にあるとの見方をTDセキュリティーズが示した。高騰しているコモディティ(商品)相場が反落し、リフレトレードが落ち着けば、カナダドルは現在の勢いを失うとみている。
カナダの経済紙フィナンシャル・ポスト(電子版)が19日、TDセキュリティーズの分析を紹介した。カナダドルの対米ドル相場はこの1カ月で上値を大幅に伸ばし、足元では2015年5月以来6年ぶりの高値水準にある。
カナダドル高の要因として、銅などのコモディティ相場の上昇、ならびにカナダ、米国双方の中銀の利上げ見通しの相違をTDセキュリティーズは挙げている。
カナダドルは歴史的に原油相場と相関関係があったが、最近は主として銅相場がカナダドルの上昇をけん引しているという。
銅相場は昨年3月以降、ほぼ一本調子で上昇してきた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物相場は10日、中心限月が一時1ポンド=4.8880ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。
TDセキュリティーズは銅相場について4.60ドルを超える水準は割高とみている。
カナダが緩和正常化で先陣
カナダ銀行(中銀)は4月の金融政策決定会合で国債など資産購入の縮小(テーパリング)を決定し、22年の利上げの可能性を示唆した。
一方、米連邦準備理事会(FRB)が19日公開した4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では「何人かの参加者は今後の会合のどこかで資産購入ペースを調整する計画を協議し始めるのが適切になるかもしれないと提案した」と記された。
もっとも「雇用の最大化と物価安定という目標に向けて経済が一段と顕著に進展するには、しばらく時間がかかる可能性があると様々な参加者が言及した」との言及もある。
TDセキュリティーズは米ドル安・カナダドル高が進み、22年に1米ドル=1.20カナダドルになると予想していたが、想定よりもはるかに早期に目標を達成しつつあると述べた。
18日の外国為替市場で相場は1米ドル=1.2013カナダドル付近を付け、足元では1.21カナダドル台で推移している。
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