川本産業やダイトウボウ急落、大幸薬品は上場来高値 新型肺炎銘柄
・大幸薬品、一時15%高
・中国・湖北省でウイルス感染者数急増との報道
13日前場の東京株式市場で川本産業<3604>やダイトウボウ<3202>といったこれまで買われてきた新型肺炎関連銘柄が利益確定の売りに押されて大幅安となっている。一方、2020年3月期業績予想の大幅な上昇修正を発表し、前日に急浮上した大幸薬品<4574>は続伸。株式分割後の上場来高値を更新した。
午前11時6分現在、2部上場の川本産業は前日比162円(6.75%)安の2238円で推移している。
川本産業は新型肺炎関連銘柄では先駆け組。1月31日まで10営業日連続でストップ高となり、今月3日に4000円まで上昇した。同社はマスクなどの材料を生産する。
ダイトウボウは26円(10.4%)安の224円。出来高は1部銘柄で4位となっている。
ダイトウボウはヘルスケア事業を擁し、抗菌毛布など繊維製品を製造・販売する。
2部上場のアゼアス<3161>は141円(9.99%)安の1270円。同社は米デュポン製の防護服などを販売する。
大幸薬品
大幸薬品は525円(11.55%)高の5070円で取引されている。一時、15.07%高の5230円まで上昇した。
12日は前営業日比700円(18.2%)高の4545円まで上昇し、ストップ高となった。
13日の日本時間午前9時前に海外メディアが中国・湖北省での新型コロナウイルスの感染者数の急増を報じたことで市場が動揺するなか、感染管理製品「クレベリン」シリーズの売上高が増加するとの思惑で大幸薬品に買いが入っているもよう。
大幸薬品は20年3月期連結純利益を18億5000万円と予想した。5月に発表した期初予想である14億2000万円から30.3%の上方修正で、実現すれば過去最高になる。
また20年3月期の連結売上高は過去最高の136億円を見込む。期初予想の112億6000万円からは20.8%増となる。
業績予想の上方修正の背景にあるのはクレベリンを含む感染管理事業の好調。同事業の通期売上高予想を期初予想から43%引き上げた。理由として感染症の流行とマーケティング強化によるブランド力向上を挙げている。
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