米GDP成長率、21年1~3月期予想を3.5%に半減 コロナ再拡大で─ゴールドマン
ゴールドマンは21年1~3月期の米GDP成長率見通しを3.5%と予想。従来の7%の半分に引き下げた。新型コロナウイルスの感染再拡大を理由に挙げている。
ゴールドマン・サックスは2021年1~3月期の米国内総生産(GDP)成長率見通しを3.5%と予想。従来の7%の半分に引き下げた。新型コロナウイルスの感染再拡大を理由に挙げている。
ヤン・ハッチウス氏率いるチームは週末のリポートで、次期大統領候補のバイデン氏は、共和党の過半数議席の獲得が見込まれる議会上院と新型コロナ経済対策で協議を続けるだろうが、その規模は「トリプルブルー」(大統領、上下院とも民主党)で見込まれていた水準の半分以下の1兆ドルにとどまる可能性があると指摘した。
これは目先の景気をある程度刺激するには十分であろうが、それでも短期的には問題が残るとし、コロナを巡る状況が悪化し続ければ、リスクはマイナスに傾くとの見解を示した。
一方、米食品医薬品局(FDA)が1月までに少なくとも1つのワクチンを承認し、その後、米国で集団予防接種が始まると予想。これにより、4~6月期に急速な成長回復が見込まれるとの見方を示した。
21年通年の米経済成長率は5.3%、22年は3.8%と予想。20年はマイナス3.5%とみている。
米紙ニューヨーク・タイムズの発表によると、6日の新たなコロナの感染者数は13万2797人で、1日としては過去最多となった。
バイデン氏は政権移行に向けて設けたウェブサイトで、21年1月20日の大統領就任初日から取り組む最優先の政策の1つに新型コロナ対策を挙げている。
先進国と中国の成長率予想
ゴールドマンは欧州のコロナを巡る状況は米国よりもはるかに深刻だと指摘。ドイツの成長率について21年が3.7%、22年は4.2%と予想した。
日本についてはそれぞれ3.3%と2.0%を見込んでいる。
中国は生産の水準がコロナ禍以前に戻ったとし、7.5%と5.7%を予想した。
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