中国のGDPが鈍化する中、安川電機や銀行株が上昇
安川電機の株価は中国における景気の減速にも関わらず上昇した。また、米銀が好業績を発表したことを受け、日本の銀行株も上向きとなっている。
18日の日経平均株価は、銀行株を中心に小幅高で引けた。開場後は好調だったものの、中国の国内総生産(GDP)データが予想より低かったことが値上がりを阻んだ。しかし、景気減速が中国当局による経済促進策の導入につながるとの見方から、中国関連株は上昇している。
米国では主要銀行が好業績を発表したことにより、主要3指数はすべて上昇した。バンク・オブ・アメリカ(BAC)とモルガン・スタンレー(MS)はアナリスト予想を超える第2四半期業績を発表し、それぞれ4.4%と6.4%上昇した。最も上昇幅が大きかったのはチャールズ・シュワブ(SCHW)で、予想を上回る四半期決算を発表したことで12.6%上昇した。
また、マイクロソフト(MSFT)は、 「Microsoft 365 Copilot 」のAIツールを使うユーザーに月額30ドルを課金すると発表したことを受け、4%上昇した。
19日の米ドル/円相場は139円前後で取引された。
中国GDPが日本株を抑える中、安川電機が上昇
18日の日経平均株価は米銀の好業績を受け、午前中に一時300円以上上昇した。しかし、中国の4-6月期のGDPデータが発表され、予想値よりも低いことが判明すると、市場は下落に転じた。
前年同期比で中国のGDPは6.3%成長したが、前四半期と比較するとわずか0.8%の成長となった。第1四半期は2.2%の成長だった。芳しくないGDPにもかかわらず、景気減速により中国当局が経済促進策を導入すると一部のトレーダーが市場全体を楽観視したため、電気機器製造会社の安川電機(6506)といった中国に関連する企業の株価は上昇した。
安川電機は7日に3-5月期の決算を発表した。主要となるロボティックス事業では、電気自動車(EV)セクターを中心とする自動車市場への設備投資により、売上高は前年比18.5%、営業利益は86%上昇した。また、ソーラーパネルの製造など、中国での新エネルギーセクターの需要は引き続き堅調に推移している。
同社の株価は18日に2.55%、19日にはさらに2.28%増加し、6,375円で取引を終えた。年初来で株価は50%以上上昇している。
米銀の好業績を受け、銀行株が上昇
米金融機関の好業績を受け、日本の銀行への期待も高まっている。18日の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株価は2.36%、みずほフィナンシャルグループ(8411)の株価は2.76%上昇した。両行ともに今年に入ってから21%以上上昇している。
19日には、三菱UFJは0.18%上昇し1,085円で取引を終えた。その一方、みずほは52週高を2,301円50銭で更新したものの、0.42%安で引けた。
日経平均株価は1.24%上昇し、32,896円で大引けとなった。同日には海運株が特に上昇し、川崎汽船(9107)は52週高を4,223円で更新し、6.27%上昇した。商船三井(9104)と日本郵船(9101)もそれぞれ2.15%、2.08%上昇した。
19日にはテスラ(TSLA)やネットフリックス(NFLX)などの主要米国企業の四半期決算発表もあり、日本のトレーダーの関心は米国からの決算発表に向いている。
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