【新型コロナ】小林製薬が昨年来高値、三菱モルガンが投資判断引き上げ
・川本産業は連日のストップ高
・アンジェスが反落、過熱感で
27日の東京株式市場で小林製薬<4967>が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。足元の除菌関連製品の特需を受け、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を引き上げた。
終値は前日比610円(6.42%)高の1万110円。一時、7.26%高の1万190円まで買われた。これまでの昨年来高値は23日に付けた1万180円。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日付で、小林製薬の投資判断を3段階中最下位の「アンダーウエート」から真ん中の「ニュートラル」に引き上げた。
目標株価は7000円から8600円に引き上げた。
日用品企業の中ではインバウンド売上高の比率が高く、その減速が懸念されたものの、除菌関連や「のどぬーるスプレー」など感染回避関連の製品特需が発生していると指摘。株価バリュエーションの業界内比較の割高さを懸念していたが、こうした特需を受け、株価バリュエーションの基準を改める。
川本産業
マスクなどの材料を生産する2部上場の川本産業<3604>はストップ高に相当する前日比300円(21.88%)高の1671円。前日もストップ高を付けていた。
首都圏で新型コロナウイルスへの感染防止への取り組みが強化されるなか、マスクや抗菌・除菌製品、防護服のメーカーが再び注目されている。
除菌剤を手掛けるジャスダック上場の中京医薬品<4558>も80円(19.23%)高の496円でストップ高となった。
アンジェス
マザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>は5営業日ぶりに反落した。過熱感が台頭し、利益確定の売りが出たもよう。
終値は3円(0.42%)安の715円。一時、21円(2.92%)安の697円まで売られた。
アンジェスは今月5日、新型コロナウイルス向けDNAワクチンを大阪大学と共同開発すると発表。26日には動物への投与を行う非臨床試験を開始したと発表していた。
ワクチン開発への着手を発表する直前の4日終値から26日の高値までの株価の上昇率は80%を超えていた。
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