新型肺炎株―キョーリン製薬反発、ウイルス短時間検出機器に関心
・15分程度で検出可能
・WHO、せきがない場合はマスク推奨しない
2日の東京株式市場でキョーリン製薬ホールディングス<4569>が反発。厚生労働省が今週にも新型コロナのウイルス検査を公的医療保険の適用対象にする方針であることが伝えられるなか、15分程度でウイルス検出が可能な機器を手掛ける同社に注目が集まった。
キョーリン製薬の終値は前週末比59円(2.73%)高の2221円。一時、7.17%高の2317円まで買われた。
保険が適用されれば保健所を通さず医療機関の判断でウイルス検査を行うことが可能になる。
キョーリン製薬ホールディングス傘下の杏林製薬が手掛けるマイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」は、試料中のターゲット遺伝子を15分程度で同定できるという。
杏林製薬は新型コロナウイルス専用の検査薬の開発を進めてきた。
この機器を利用できるようになれば、現在1検体に約6時間かかるPCR法の診断時間を大幅にスピードアップさせることが可能。一度に最大4人分の検体を調べられるこの機器の価格は1台数百万円という。
政府は今月にも医療現場への導入を目指す方針。
マスク関連銘柄
一方、マスクの原材料を生産する2部上場の川本産業<3604>は大幅に続落した。
終値は105円(5.62%)安の1762円。新型肺炎関連の銘柄として早期に物色された川本産業は2月3日に4000円の昨年来高値を付けた。この高値から半値以下になった。
世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスへの対策を巡り、せきやくしゃみなどの症状のない人には、いかなる種類のマスクの利用も推奨しないとする手引を発表した。ただ、せきを含む呼吸器系の症状がある人はマスクを利用するべきだとしている。
WHOのこの新指針が手じまいを促進する格好になったもよう。
防じんマスクなどを製造するジャスダック上場の興研<7963>は200円(8.32%)安の2205円で取引を終えた。
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