ウーバー、来年は利益出せるビジネスモデル実現の可能性―調査
・配車事業は値上げが必要
・目標株価50ドル
配車サービスを手掛ける米ウーバー・テクノロジーズ<UBER>の株価が昨年11月に付けた上場来安値から50%超回復した。6日の取引終了後に予定されている19年10~12月期決算の発表を前に、ウェドブッシュ証券は今週、ウーバーの株価のさらなる上昇を予想。2021年に利益が出せる事業モデルを実現できる可能性が視界に入ったとしている。
4日の米株市場でのウーバーの終値は前日比0.94ドル(2.5%)高の38.53ドル。一時、38.99ドルの場中高値を付けた。11月6日に付けた上場来安値25.58ドルから4日高値までの上昇率は52%超となる。
もっとも、公開価格の45ドルの回復には至っていない。ウーバーは昨年5月10日にニューヨーク証券取引所に上場した。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は3日付のリサーチノートで、ウーバーを同社の「ベスト・アイデア」リストに加えたとし、ウーバーの目標株価を45ドルから50ドルに引き上げた。
同氏は株価が公開価格から40%超下げたことは投資家にとって悪夢だったが、ウーバーは変革を遂げており、料理宅配サービス「ウーバーイーツ(Uber Eats)」のインド事業の売却は利益達成へのひたむきさを示すものだと述べた。
ウーバーイーツ
その上で、配車サービスにおけるプライシングの適正化、およびウーバーイーツの事業戦略が、ウーバーの成長における変革のための下地になるだろうと指摘。2021年に利益を出せるビジネスモデルを実現できる可能性があるとの見方を示した。
ウーバーは1月20日、ウーバーイーツのインド事業を同国で競合するゾマト・メディアに売却したと発表した。金額の詳細は明らかにしていないが、ブルームバーグは関係筋の話として、ウーバーが受け取るゾマト株の価値は約1億7200万ドルになると伝えた。
バークレイズが昨年11月に発表した調査では、インドのウーバーイーツ事業は約12億ドルの年間損失が発生していた。
ウーバーイーツは今年に入り、韓国市場からも撤退している。
ウーバーが昨年11月に発表した19年7~9月期決算は最終損益が11億6200万ドルの赤字。6四半期連続で最終赤字となった。
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