Zoomのユーザー、新型コロナ前より300%超増加 株価は2.4倍に
・アプリのダウンロード数で首位
・23日に上場来高値
米株式市場でビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom)<ZM>が23日に上場来高値を更新し、その後もこの高値付近で推移している。データによると、Zoomのサービスの1日当たり利用者は新型コロナウイルスの感染が拡大する前に比べて300%超増加した。
30日のZoomの終値は前日比0.82ドル(0.54%)安の150.88円。23日に161.69ドルまで買われ、上場来高値を更新している。
昨年末終値から23日の上場来高値に至るまで株価は約2.4倍になった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、遠隔での作業や学習にZoomの無料サービスを利用する企業や学校が増えており、ウイルスの感染が収束した後、これらの顧客が有料ユーザーとして利用を継続する可能性があるとの見方から、株が買われてきた。
Zoomのデイリーアクティブユーザー数(DAU)が22日時点で前年比378%増となったとするモバイルアプリ分析会社アップトピアのデータをJPモルガンがリサーチノートで紹介した。月間アクティブユーザ数(MAU)は同186%増。
DAUとMAUは昨年12月末との比較ではそれぞれ340%と160%増加。この3カ月でユーザー数が急激に増加したことを示唆している。
Zoomは自社以外の企業が発表する数値にはコメントしないとの姿勢。
需要は継続
アップルのApp StoreにおけるZoomの無料アプリのダウンロード数は22日が204万で23日が213万。ランキングでトップとなっている。
JPモルガンは、このうちどの程度が有料ユーザーになるかが問題だと指摘した。一方、コロナウイルスの感染拡大が収束した後、一部の企業は従来の働き方に戻るだろうが、テレワークの恩恵や将来発生し得る問題に備えてデジタルツールという兵器を保有する必要性を今回の経験を通じて多くが認識したことで需要は継続するとの見方を示した。
さらに、Zoomにとって法人ユーザーは重要な市場区分であり、テレワークがより強力なトレンドになるなか、同社は競争に一歩先んじることが可能だとした。
JPモルガンはZoomの目標株価を150ドル、投資判断を「オーバーウエート」で維持した。
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