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アマゾン、株価4%下落 成長減速 設備投資は1000億ドル超見通し

アマゾンの10-12月期決算はクラウドと小売りでともに成長が減速。2025年の設備投資額は1000億ドルを超えるとみられ、株価は下落で反応した。

アマゾン、株価4%下落 成長減速 設備投資は1000億ドル超見通し 出所:ブルームバーグ

アマゾン・コムが6日の取引時間終了後に発表した2024年10-12月期決算は総収入の成長ペースが7-9月期から減速した。クラウド事業と小売り事業で、それぞれ伸び率が小さくなっており、投資家の期待に沿えなかったといえる。アマゾンの株価は6日の時間外取引で4%程度値下がりした。またアマゾンは2025年の設備投資額が2024年よりも3割以上高い水準となる1000億ドル程度になるとの見通しも示唆した。アンディ・ジャシーCEOは人工知能(AI)サービスの成長性の高さが設備投資増額の要因だとしているが、巨額の投資負担はアマゾンの株価上昇の今後の見通しを暗くする要因にもなりそうだ。

アマゾンの2024年10-12月期決算は総収入が10.5%増 前四半期から減速

アマゾンの10-12月期決算は、総収入が前年同期比10.5%増の1877.92億ドル、1株当たり利益(EPS)は86.0%増の1.86ドルだった。ブルームバーグがまとめた直前の市場予想は、総収入が1873.22億ドル。1株当たり利益が1.50ドル。発表された実績はいずれも市場予想を超えた。ただ、総収入の成長率は前四半期(7-9月)の11.0%から鈍化している。

アマゾン・コムの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

さらにアマゾンは2025年1-3月期の総収入の見通しとして、1510億-1555億ドルの範囲を提示。中間値の1532.5億ドルは前年同期比6.9%増にあたり、さらなる成長鈍化が見込まれているようだ。アマゾンは為替相場の影響で成長率が1.5%ポイント下がるうえ、2024年がうるう年だったことの反動でさらに1.2%ポイントの押し下げ効果が出る見通しだとしている。

クラウド事業と小売り関連事業もともに成長が減速 株価は4%安に

アマゾンの成長減速はクラウド事業と小売り事業の両方で起きている。AIサービスの提供基盤であるクラウド事業の10-12月期の収入は287.86億ドルで、前年同期比18.9%増。前四半期の19.1%増を下回った。また小売り関連事業の収入は8.1%増の1289.20億ドル。前四半期(8.2%増)から伸び率が小さくなっている。

アマゾン・コムのクラウド事業の収入と営業利益率の推移のグラフ
アマゾン・コムの小売関連事業の収入の推移のグラフ

こうした結果を受けて、アマゾンの株価(AMZN)は6日の時間外取引を229ドル程度で終えた。直前の終値(238.83ドル)からは約4%の値下がりだ。決算発表で示された成長減速や、1-3月期のさらなる減速見通しが株価への下押し圧力になったといえる。

アマゾン・コムの2025年の設備投資額は1000億ドル超の見通し 

またアマゾンのブライアン・オルサブスキーCFOは6日の決算会見で、10-12月期の設備投資額は263億ドルだったと言及。この金額は2025年の設備投資額を「合理的に反映している」と述べた。2025年も四半期ごとに263億ドルの設備投資が行われるとすれば、合計は1052億ドルとなり、約780億ドルだった2024年の実績よりも35%高い水準となる。

アマゾン・コムの総収入と設備投資額の推移のグラフ

ジャシーCEOはAIの成長性に期待 ディープシークの登場で投資はさらに拡大か

ジャシー氏は6日の決算会見で、設備投資額の増加についてAIサービスの成長性を期待していることが理由だと説明。AIの登場は「インターネットの登場以来最大の技術の移行と事業機会を生むことは間違いない」と述べた。そのうえでクラウド事業の成長は、AIサービスの供給能力に制約がかからなければ、もっと速くなっていたとも話した。外部から調達する半導体の入荷が以前よりも少し遅くなっているという。

また、ジャシー氏は中国のAI開発企業「DeepSeek(ディープシーク)」が高性能のAIを低コストで開発したとされるニュースについても、興味深い進展だと言及。低コストでのAI開発が可能になった場合でも、「技術開発にかけられる資金はさらに大きくなるだろう」と述べている。

アマゾンの10-12月期の設備投資額は、マイクロソフトの226億ドルを超え、大手ハイテク企業の中で最大といえる。一方、アマゾンの総収入の規模はマイクロソフト(MSFT)よりも大きく、総収入に対する設備投資額の比率は抑えられているものの、アマゾンの株価の今後の見通しにとっては不安材料といえそうだ。


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