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外為市場ではユーロ安がひとつの大きなトレンド / ユーロ円のチャートポイント

今の外為市場では、ユーロ安がひとつの大きなトレンドになっている。ユーロドルのパリティ(1ユーロ=1米ドル)トライは時間の問題、というムードに。そしてユーロ円もユーロドルの下落に追随する展開となっている。目先のユーロ円の焦点は?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

外為市場ではユーロ安がひとつの大きなトレンドに


【サマリー】
・外為市場ではユーロ安が一つの大きなトレンドになっている
・パリティ(1ユーロ=1米ドル)のトライが時間の問題となってきたユーロドル
・ユーロ円は6月28日以降、ユーロドルに連動し円高トレンドへと転換
・ユーロ円 目先のチャートポイントについて


・ユーロ安トレンド

外為市場ではユーロ売りが続いている。昨日のG10通貨のパフォーマンスを確認すると、ユーロは豪ドルに次いで下落した(1.42%のユーロ安)。
また、月初来のパフォーマンスでもユーロ相場は4%超の下落している(4.24%の下落)。今の外為市場では、ユーロ安がひとつの大きなトレンドになっている。

通貨パフォーマンス:7月11日

通貨パフォーマンス:7月11日 ブルームバーグのデータより作成 / 基準:米ドル

通貨パフォーマンス:月初来

通貨パフォーマンス:月初来 ブルームバーグのデータより作成 / 基準:米ドル


通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月)の動きを確認すると、ユーロドル(EURUSD)は引き続きユーロプット優勢(プットオーバー)の状況にある。

ロシアとウクライナの紛争は長期化の様相を呈している。紛争の長期化はエネルギーの供給問題につながり、ユーロ圏のインフレ率(6月消費者物価指数)は前年同月比で8.6%と、5月の8.1%からさらに加速し、過去最高を更新する状況が続いている。

また、「ロシアーウクライナ紛争の長期化→インフレの高進」で、今後ユーロ圏の景気が後退リスクに直面するであろうことを考えるならば、欧州中央銀行(ECB)は米連邦準備制度理事会(FRB)のように積極的な利上げを敢行することはできないだろう。よって、短期的に米欧の利上げペースの差が意識されやすい状況が続くだろう。

ユーロ相場を取り巻く環境を総合的に考えるならば、主要通貨に対してユーロ相場が下落するリスクを警戒する状況が続くだろう。

ユーロドルとユーロ円のリスクリバーサル

ユーロドルとユーロ円のリスクリバーサル ブルームバーグのデータより作成 / 日足(今年6月以降)


・ユーロドルに連動するユーロ円

注目の通貨ペアは、やはりユーロドル(EURUSD)である。昨日は安値1.0033レベルまで下落する局面が見られた。パリティ(1ユーロ=1米ドル)のトライは時間の問題、というムードが高まっている。

そして、もうひとつ注目しておきたい通貨ペアがユーロ円(EURJPY)である。ドル円(USDJPY)は昨日、高値137.75レベルまで上昇した。しかし、ユーロ円は下落し陰線引けとなった。先月28日以降、ユーロ円は「ユーロ安/円高」のトレンドへ転じているが、この動きはユーロドルの下落と一致している(下の日足チャートを参照)。

また、通貨オプション市場のリスクリバーサル(ユーロ円 / 1ヶ月)の動きを確認すると、ユーロドルと同じくユーロプット(プットオーバー)へ振れる状況が続いている(上のチャートを参照)。

ユーロドルとの連動性の高まりや通貨オプション市場の動きを考えるならば、ユーロ円は下値トライを意識する状況にある。

ユーロドルとユーロ円のチャート

ユーロドルとユーロ円のチャート TradingView 日足(今年6月以降)

ユーロ円のチャートポイント

・136.70ブレイクなら下落幅の拡大を警戒

ユーロ円(EURJPY)は現在、50日移動平均線(SMA)がレジスタンスラインとして意識され、昨日はローソク足の実体ベースで75日移動平均線(EMA)を下方ブレイクした。

そして今朝は、このEMA(75日線)で上値が止められている。ユーロドル(EURUSD)との連動性も考えるならば、上で述べたようにユーロ円は下値トライを警戒する局面にある。

目先、注目しておきたい下値のポイントは、136.70レベルである。今年の5月以降、この水準はサポートとしてもレジスタンスとしても意識される局面が見られる。

先週8日の下落局面では136.70レベルがサポートポイントとして意識され、長い下ヒゲが示現(日足ローソク足)。この水準でのユーロ買いの強さを示唆する動きが見られた。ゆえに136.70レベルの下方ブレイクは、重要サポートポイントを下抜けることを意味する。そしてそれは、ユーロ円の下落幅が拡大するシグナルにもなり得る。

ユーロ円が136.70レベルを完全に下方ブレイクする場合、次の重要サポートポイントをフィボナッチ・リトレースメントで探ると、76.4%の水準135.40レベルが浮上する。

・50日線のトライとブレイク

ユーロドル(EURUSD)の反発やドル円(USDJPY)の上昇トレンドにサポートされ、ユーロ円(EURJPY)が反発する局面では、上で述べた50日線(SMA)のトライ&ブレイクが目先の焦点となろう。この移動平均線は今日現在、139.10前後で推移している。

だが、ユーロ円が50日線の突破に成功しても、短期レジスタンスラインを上方ブレイクしない限り、下値をトライするトレンドは続くだろう。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート TradingView 日足(今年5月以降)

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