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アップル、iPhone販売に不安 株価4%超安 決算は予想上回る

アップルの10-12月期決算は5四半期ぶりのプラス成長。しかし1-3月期は大幅に販売が減る見通しで、株価は下落している。

アップル、iPhone販売に不安 株価4%超安 決算は予想上回る 出所:ブルームバーグ

アップルが1日の取引時間終了後に発表した2023年10-12月期決算は5四半期ぶりのプラス成長を回復した。総収入と1株当たり利益(EPS)はともに投資家の期待を超える水準。しかし同時に、2024年1-3月期の総収入が前年同期を大きく下回るとの見通しを示し、投資家の失望を招いている。1日の時間外取引でアップルの株価(AAPL)は一時、4%超下落した。中国での販売不振が成長のブレーキになっているとみられているほか、独占的な地位を有するアップルへの風当たりも強まっており、見通しの暗さが意識されやすくなっている。

アップルの10-12月期決算は市場予想を超える

アップルの10-12月期決算は総収入が前年同期比2.1%増の1195.75億ドル、1株当たり利益が16.0%増の2.18ドルだった。LSEGによると、直前の市場予想は総収入が1179.09億ドル、1株当たり利益が2.10ドル。発表された総収入は予想を1.4%、1株当たり利益は4.1%上回る結果だった。

アップルの業績(総収入と1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

一方、アップルは1-3月期の見通しとして、総収入が前年同期よりも50億ドル程度少なくなるとの見通しを示した。主力製品であるiPhoneの販売額も50億ドル程度落ち込むとしている。1-3月期の総収入は、前年同期比5%減の約900億ドルになる形だ。

ルカ・マエストリCFOは決算会見で、1年前の2023年1-3月期について、直前の四半期に新型コロナウイルス禍による生産体制の混乱があった反動で売り上げが50億ドル程度上積みされていたと説明。この効果を差し引けば、2024年1-3月期は「1年前と似通った水準」だという。

ただ、金融市場では1-3月期の総収入として960億ドル程度を見込んでいただけに投資家の間では失望感が拡大。アップルの株価は1日の時間外取引で一時、179ドル台をつけた。1日の終値(186.86ドル)から4%超安い水準だ。その後は181ドル台での取引が続いた。

中華圏市場の収入は前年同期比12.9%減

アップルにとって不安材料となっているのは中国市場の動向だ。10-12月期の中華圏からの収入は前年同期比12.9%減の208.19億ドル。10-12月期としては2019年(135.78億ドル)以来の低さとなった。ティム・クックCEOは決算会見で、中国でのiPhoneのブランド力の強さなどを指摘し、「長期的にみて、中国市場には極めて楽観的だ」としているが、為替の影響を差し引いても「1ケタ台半ば」のマイナスに見舞われているといい、現地メーカーとの競争で苦戦していることは明らかだ。

アップルの地域別収入の伸び率の推移のグラフ

独占的地位に対する厳しい視線も

また、アップルは独占的な地位をめぐる厳しい目にも対応せねばならない。アップルは1月25日、欧州連合(EU)域内のiPhoneに関し、3月からアップルの「アップストア」以外を経由したアプリ取得を認めることを発表した。EUのデジタル市場法に対応するための措置で、アップルの決済システムを使わない課金システムも認めるという。アップルは収益への影響を注視するとしている。米国でもアップルに自社以外の決済システムので支払いを認めるよう求める連邦最高裁の判断が出ている。

一方、アップルの10-12月期決算はアップル・ミュージックなどサービス事業の収入が四半期として過去最高の231.17億ドルになるなど明るいニュースもあった。世界で利用されているアップル製端末の数は22億台を突破し、収益基盤は拡大。2日にはゴーグル型端末「ビジョン・プロ」の販売も控えている。しかしiPhoneという収益の大黒柱の揺らぎに対する投資家の視線は厳しく、不安を払拭するには至っていないようだ。


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