アップルの電気自動車構想、市場は懐疑的 採算性に問題
アップルが自社開発の電池を搭載した電気自動車「アップルカー」の生産を目指していると伝わり、22日の米株式市場でアップル株が大幅高となった。一方、市場では採算性が低いとして実現性に対する懐疑的な見方が多い。
アップル<AAPL>が自社開発の電池を搭載した電気自動車(EV)「アップルカー(Apple Car)」の生産を目指していると伝わり、22日の米株式市場でアップル株が大幅高となった。一方、市場では採算性が低いとして実現性に対する懐疑的な見方が多い。
ロイターが21日、関係者の話として伝えたところによると、アップルは独自の自動運転車の開発に取り組んでおり、2024年のEVの生産開始を目指して車載電池技術の開発を進めている。
22日のアップルの終値は前日比3.65ドル(2.85%)高の131.88ドル。一時、4.81%高の134.40ドルまで買われた。
エバーコアISIはリポートで、アップルはEVを生産するよりも、自動運転システムの開発を続けて同技術を自動車各社に販売する可能性の方が高いとの見方を示した。EV生産は採算性の低い資本集約型の事業という。
エバーコアはスマートフォン「iPhone 12」の買い替えサイクルを理由にアップルに対して強気の見方をしている。EV生産の報道後、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で継続。目標株価は135ドルに設定している。
シティもまた、採算性の低さからアップルの自動車生産には懐疑的だとし、自動車メーカーへの自動運転システムの販売の方が可能性は高いと述べた。
これに対し、モルガン・スタンレーはアップルのEV生産は可能との見方を示しており、アップルは将来の自動車業界で成功するための重要な要素を保有していると述べた。これらの要素は資本へのアクセス、優秀な人材を引き付けて維持する能力、ハードウェア設計の専門知識などだという。
モルガンはアップルの目標株価を144ドルで据え置いた。エバーコアと同様、iPhone 12の買い替えサイクルを理由にアップルに対して強気で、目標株価を先週、144ドルに引き上げていた。投資判断は「オーバーウェート(買い)」としている。
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