コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

PCE物価は減速継続予想 S&P500勢いづくか 史上最高値目前

アメリカの11月PCE物価は2%台に低下の予想。S&P500の上昇要因だが、FRBは先行きを楽観していない。

出所:ブルームバーグ

アメリカで22日に発表される11月の個人消費支出(PCE)物価指数は物価上昇減速の継続が見込まれている。予想通りになれば米連邦準備制度理事会(FRB)が2024年春にも利下げを行うとの観測を強めそうだ。こうした利下げへの期待は米国の株式市場の追い風となっており、S&P500は史上最高値が目前。物価上昇減速の確認が株式相場を明るくし、S&P500をさらに押し上げる可能性がある。ただしFRB自身は物価の先行きを楽観しているわけではなく、S&P500上昇の持続性が問われる局面も想定される。

アメリカの11月PCE物価の伸び率は2.8%へ低下の見通し

11月のPCE物価指数は22日午前8時30分(日本時間22日午後10時30分)に発表される。ロイターがまとめたエコノミスト調査によると、総合指数の伸び率は前年同月比2.8%と見込まれ、10月の3.0%から低下する見通し。伸び率が2%台になれば、2021年3月(2.7%)以来の低水準だ。また、食品とエネルギーを除いたコア指数の伸び率は3.3%となり、こちらも10月(3.5%)から物価上昇が減速すると予想されている。

アメリカのPCE物価指数の伸び率の推移のグラフ

物価上昇沈静化に向けた動きはFRBが利下げに向かうとの観測の裏付けとなっている。FRBのジェローム・パウエル議長は13日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「金融引き締めの程度をいつ戻し始めるのが適切か」について「今日の会合で議論された」と述べていた。CMEグループのデータによると、2024年3月のFOMC後に政策金利が現状よりも低くなっていることについて、投資家の動向から算出される確率は日本時間20日午前11時すぎの段階で約68%まで上がっている。

S&P500は史上最高値まであと0.59%の水準

こうした中、米国株式市場のムードは明るい。S&P500(SPX)の19日の終値は4768.37で、年初来高値を改めて更新。あと0.59%上昇すれば、2022年1月3日につけた史上最高値(4796.56)に達する水準にある。利下げへの期待の強まりが、長期金利(10年物米国債利回り)を押し下げていることが要因だ。19日のニューヨーク債券市場での長期金利の終値は3.922%で、7月26日(3.851%)以来の低さ。11月PCE物価の上昇減速が確認されれば、長期金利低下が進み、S&P500への追い風がさらに強まることが想定される。

アメリカの長期金利とS&P500の推移のグラフ

ただしFRB自身は物価が2%の目標へ向かっていくことを確信しているわけではない。パウエル氏は13日の記者会見で、11月のPCE物価の伸び率が総合指数で2.6%、コア指数で3.1%になるとの見通しを公表。そのうえで「物価上昇率が持続的に目標に向かっていことに自信を持つにはさらなる証拠が必要だ」と述べた。11月のPCE物価がFRBの見通しよりも強い結果だった場合、金融市場で利下げ観測が後退する可能性も考えられる。

S&P500が史上最高値を付けたのは2022年の年明け最初の営業日。翌日の4日からは5営業日続落に見舞われた。5日に公表された前月のFOMCの議事要旨でFRBが3月にも利上げを行う可能性があることが分かったことがきっかけだった。利上げを見据えた当時の局面と、利下げに向かう現在の局面の違いは大きいものの、FRBの動向に関する投資家の期待の変化が株式市場のムードを変える懸念は拭えない。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。