ユーロドルは1.20が視野に / 豪ドル/米ドルの短期的な展望とチャートポイント
今日のポイント:『ユーロドルは1.2050のブレイクとなれば1.20のトライが視野に。豪ドル/米ドルは調整相場となっている。地合いの弱さを考えるならば反発しても下落リスクを警戒する局面にあり』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ユーロドルの焦点
1日の外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。この日の米長期金利(以下では米金利)は1.07%台を中心に大きな動きは見られなかったが、実質金利は小幅に反発した。この影響もあり外為市場では米ドルを買う流れが続いた。
特に対ユーロでの米ドル高が目立った。米ドル買いに加えて、EU域内で問題となっているコロナワクチンの供給不足がユーロ売りの圧力を高めたためだ。
昨日の下落により、ユーロドルは攻防分岐のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準1.2060レベルを下方ブレイクする展開となっている。
昨年の12月以降、このテクニカルポイントを下抜けるも『だまし』の状況が続いてきた。今回もその可能性はあるが、ユーロ買いのオーダーが観測されている1.2050を完全に下抜ければ、『だまし』の可能性よりも1.20トライの方を意識する展開となろう。尚、1.20レベルにもビッドが観測されている。
一方、上値の焦点は短期レジスタンスラインのトライとなろう。このラインは今日現在、1.2156前後で推移している。
このラインと並行するように21日MAも同じ水準で推移している。反発してもこれらラインの突破に成功しない限り、今のユーロドルは1.20トライの展開を意識する局面にある。
ユーロドルのチャート
豪ドル/米ドルの短期的な展望とチャートポイント
ユーロドルと同じく21日MAを下方ブレイクし、かつフィボナッチ・リトレースメントの水準も下抜けつつある通貨ペアが豪ドル/米ドルである。
今年に入ってから米国の実質金利が何度か反発していること、そしてレディットリスクによる株高の調整もあり、豪ドル/米ドルはフィボナッチ・リトレースメント23.60%の水準0.7624レベルをブレイクする局面が見られる。
昨日の米株が大幅反発となっても豪ドル相場の上値が重かったこと、そして市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)が低下のトレンドにあることも考えるならば、現在の豪ドル/米ドルは下値トライを意識する局面にある。
23.6%の水準を完全に下方ブレイクする展開となれば、次の焦点は38.2%の水準0.7500レベルのトライが焦点となろう。昨年の12月にこの水準前後で、相場がサポートされる局面が見られた。
一方、豪ドル/米ドルが反発する場合、目先の焦点は21日MAのトライとなろう。1月29日高値0.7704の突破は、21日MA(0.7716前後)をトライするシグナルと捉えたい。
だが、このMAの突破に成功しても、短期レジスタンスライン(0.7750)の突破に失敗する場合は、豪ドル高を調整する相場が続くことを意識したい。
豪ドル/米ドルのチャート
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