GE株が3年ぶり高値 年金債務の削減進むとの見方
3日の米株式市場でゼネラル・エレクトリック(GE)がほぼ3年ぶりの高値を付けた。米景気対策や金利の上昇がGEに年金債務の一層の削減をもたらす可能性があるとしてUBSが目標株価を引き上げたことが材料視された。
3日の米株式市場でゼネラル・エレクトリック(GE)がほぼ3年ぶりの高値を付けた。米景気対策や金利の上昇がGEに年金債務の一層の削減をもたらす可能性があるとしてUBSが目標株価を引き上げたことが材料視された。
この日は主要株価指数が大幅に下げるなか、GEは前日比0.46ドル(3.54%)高の13.44ドルで引けた。これは、2018年7月以来の高値となる。
GEはコロナ禍の最中の20年5月に終値ベースで約28年半ぶりの安値に相当する5.49ドルを付けた。その後、これまでに約145%上昇している。
UBSは3日、GEの目標株価を14ドルから15ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で据え置いた。15ドルはウォール街で2番目に高い目標に相当する。
UBSによる目標の引き上げは、19年12月以来ほぼ1年3カ月ぶりとなる。この時には11.5ドルから14ドルに、判断を「中立」から「買い」にそれぞれ引き上げた。
UBSは米下院を最近通過した新型コロナウイルス対策法案に、年金の積立不足の償却期間の7年から15年への延長が含まれる事実を指摘。GEの年金債務削減にとって恩恵となるとの見方を示した。
さらに、将来の支払いの評価に使用されるディスカウントレートが25ベーシスポイント引き上げられるたびに、年金債務は約24億ドル減少すると指摘した。
バランスシートやフリーキャッシュフロー、1株あたり利益を圧迫する年金債務について、GEはすでに確定給付型制度の凍結などでリスクを軽減を図っており、今後も削減に向けての取り組みを継続するとUBSは見込んでいる。
GEはこれより前、年金の積み立て不足を圧縮するため、21年1月から約2万人の米国の従業員を対象に企業年金を凍結すると発表していた。
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