FRB利上げ加速は見送りか? 21日は0.25%幅が確実視 米銀破綻が影響
FRBが21日のFOMCで利上げを加速するとの見方が急速に後退している。シリコンバレーバンクの破綻が引き金になっているもようだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを加速させるとの観測が後退している。米CMEグループのデータによると、21、22日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.25%となる確率は100%近くになっており、10日時点の59.8%から急上昇した。10日のシリコンバレーバンク(SVB)の破綻を受け、FRBが金融機関が保有している米国債の時価の下落につながる利上げに慎重になるとの見方が広がっているようだ。
シリコンバレーバンクは米国債で運用
CMEグループのフェドウォッチによると、利上げ幅が0.25%になる確率は日本時間の13日午後3時前の時点で98.2%となっている。米メディアはSVBがベンチャー企業から預金として受け取った資金の多くを米国債で運用しており、FRBの利上げに伴って含み損が拡大していたと報じている。米国債は満期まで保有していればほぼ確実に満額で償還されるとみなされているが、ベンチャー企業が一斉に預金引き出しを求めてきた場合には、米国債を満期前に売却して引き出しに応じなければならいため損失が表面化したとみられている。
0.25%利上げの確率は、1か月前の2月13日時点では90.8%だったが、1週間前の3月6日は68.6%、10日は59.8%だった。一方、0.5%になる確率は同じ期間で、9.2%、31.4%、40.2%と変化していた。パウエル議長は7日の議会証言で利上げ幅の拡大を示唆したと受け止められ、その後も利上げ加速観測が根強く残っていたことが背景にある。
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