半導体関連銘柄、トヨタ、ソフトバンクに押され、日経平均株価が最高値を更新
米連邦準備制度理事会が長期金利を据え置くとの期待から、日本株は33年ぶりの高値を更新し続けている。半導体関連銘柄、トヨタ、ソフトバンクの株価も上昇した。
13日の日経平均株価は、6月第3週に米連邦準備制度理事会(FRB)が長期金利を据え置くとの期待から3日目の連続高となり、33年ぶりの高値をつけて取引を終えた。半導体関連銘柄も上昇したほか、トヨタ自動車(7203)とソフトバンクグループ(9984)の株価も急伸した。
米国の消費者物価指数(CPI)は市場の予想をやや下回り、インフレ率は1年以上ぶりの低水準となった。これにより、6月第3週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが長期金利を据え置くとの期待はさらに高まっている。S&P500が0.69%上昇して52週高を再度更新したほか、ダウ・ジョーンズとナスダックもそれぞれ0.43%、0.83%上昇した。
15日と16日には、日本銀行の金融政策決定会合が開かれる予定で、投資家たちは日銀も長期金利を据え置くとみている。
14日の米ドル/円相場は140円前後で取引された。
半導体関連銘柄に押され、日本株が再度高値を更新
13日の日経平均株価は1.8%高の33,018円で取引を終え、33年ぶりの高値を更新した。12日にフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.3%上昇したことを受け、半導体関連銘柄の株価上昇が目立った。例えば、半導体製造装置メーカーの東京エレクトロン(8035)は5%高の19,900円をつけ、半導体検査機器メーカーのアドバンテスト(6857)は4.8%高の19,245円で大引けとなった。SOXは13日にさらに1.15%上昇し、年初来で45%高となった。
米国商務省国際貿易局によると、日本は半導体製造販売において世界4位の市場で、半導体装置の販売額は過去10年間で4倍となっている。14日時点で、東京エレクトロンとアドバンテストは、年初来でそれぞれ53%、126%高となっている。
トヨタ、ソフトバンクも上昇
13日にはトヨタも前日と比べて5%上昇し、年初来最高値となる2,173円50銭で取引を終えた。日本経済新聞朝刊などは、同社が2027年にも全固体電池を使用した電気自動車(EV)を投入すると報じている。全固体電池は、10分以下で充電が完了するほか、リチウムイオン電池の2.4倍となる1,200キロの航続距離を可能にするなど、現在EVに使われているリチウムイオン電池よりも優れていると見られている。トヨタの株主総会は14日に開幕し、豊田章男会長を含む10人の取締役選任など、4つの提案が諮られる。
ソフトバンクグループの孫正義会長が来日中のオープンAIのサム・アルトマンCEOと面会したことから、両社間での協業への期待が高まり、ソフトバンクグループの株価も13日に急伸した。米国に拠点を置くオープンAIは「チャットGPT」を開発した企業として知られている。ソフトバンクグループの株価は5.25%高の6,310円で取引を終えた。
14日の日経平均株価は4日目の連続高となり、1.47%高の33,502円と1990年3月以来の高値をつけて大引けとなった。東京エレクトロンとアドバンテストの株価は横ばいとなった。トヨタはさらに6.28%上昇して2,310円で大引けとなり、上昇トレンドが続いた。ソフトバンクグループも4.75%上昇し、6,610円で取引を終えた。
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