コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米物価上昇に落ち着き 4月CPIの伸び減速 FOMC利上げ見送り観測拡大

10日発表の米国の4月のCPIは物価上昇の和らぎを感じさせた。6月の利上げ見送り観測が強まり、ドル円相場では円高が進んだ。

出所:ブルームバーグ

米国の物価上昇の和らぎが感じられている。米労働省が10日に発表した4月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は総合指数と、食品とエネルギーを除いたコア指数がともに3月から微減。懸念されていた上振れは起きなかった。また、家賃が指数を押し上げている側面もあり、物価上昇圧力の落ち着きを期待させている。金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が6月13、14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が拡大し、ドル円相場ではドルが売られる展開となった。ただし次回FOMCは1か月以上先のため、今後の経済指標の発表内容次第で局面が動く可能性もある。

4月の米CPIは総合指数が事前予想を下回る

4月の消費者物価指数の前年同月比伸び率は総合指数が4.9%、コア指数が5.5%だった。いずれも3月の数値(総合指数5.0%、コア指数5.6%)から低下した。事前予想はそれぞれ5.0%と5.5%で、総合指数は想定以上に物価上昇が弱まった形となった。総合指数の伸び率が4%台となるのは2021年4月以来2年ぶり。

物価上昇率を押し上げている最大の要因は家賃(持ち家の帰属家賃含む)で、4月の伸び率は8.1%と高水準だった。しかし家賃や住宅ローンの契約は変動に時間がかかるために足元の動きは反映されにくい。米国の住宅市場では中古住宅販売価格が低下するといった動きも出ており、FRBは家賃関連の価格は今後落ち着いていくとみている。コア指数から家賃を除いた指数の伸び率は3か月連続で3.7%となっており、2022年2月の7.6%からの減速が定着している。

米国のCPIの推移(総合、コア、家賃除く)

ドル円相場は円高ドル安に動く

このため金融市場では物価上昇抑制を狙って利上げを続けてきたFRBが次回FOMCでは利上げを見送るとの観測が強まっている。CMEグループのデータによると、6月の0.25%の利上げについて、投資家の動向から算出される確率はCPI発表後に10%程度となった。前日の約21%から利上げ見送り予想が強まった形だ。ドル円相場(チャート)ではドルが売られ、ニューヨーク外国為替市場では0.87円の円高ドル安が進んだ。

3月以降相次いでいる地銀の経営破綻の背景には金利上昇があり、FRBは今後の利上げに慎重になっている。地銀株の下落は預金者が抱く地銀経営への不安の表れともいえ、FRBは物価上昇が和らぐと見通せるならば利上げを打ち止めにしたいのが本音だろう。ただ、6月のFOMCまでには、4月の個人消費支出(PCE)物価指数(5月26日発表予定)、4月の雇用統計(6月2日)、5月のCPI(6月13日)といった重要な経済指標も控えており、FRBにとっては確認すべきデータは山積している状態だともいえそうだ。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。